テネシー州の小学校で起きた銃乱射事件、警察が犯人射殺の動画を公開
3月27日、アメリカのテネシー州・ナッシュビルにある小学校で銃乱射事件が起きたが、事件現場での動画が警察によって公開された。
子供3人、学校関係者3人が死亡
この事件は、キリスト教系の小学校「コヴェナント・スクール」で起きたとされている。
犯人の女、オードリー・エリザベス・ヘイル容疑者(28)は、殺傷力の高いアサルトライフル2丁と拳銃で武装し、校内に侵入。
銃を乱射し、9歳の子ども3人、学校トップの管理者、代用教員、管理人の6人を殺害したという。
その後、通報を受けた警察が校内に入り、容疑者を射殺した。
ナッシュビル警察は、ヘイル容疑者が車で学校を訪れ、校内をうろつく動画を公開。さらに当時警察が身に着けていたボディカメラの映像も公開した。(下の動画の閲覧にはご注意いただきたい。また一番下の動画はYouTubeのみでの視聴となる)
Active shooter Audrey Elizabeth Hale drove to Covenant Church/School in her Honda Fit this morning, parked, and shot her way into the building. She was armed with 2 assault-type guns and a 9 millimeter pistol. pic.twitter.com/mIk2pDmCwQ
— Metro Nashville PD (@MNPDNashville) March 28, 2023
容疑者はどんな人物なのか?
ヘイル容疑者はこの学校の卒業生とされ、在学中は「才能あるアーティストであり、優秀な学生だった」という。
またヘイル容疑者はトランスジェンダーで、事件当時は「感情障害(現段階では詳細は不明)」に陥り、医師の治療を受けていたそうだ。
にもかかわらず、合法的に5軒の銃器店で武器を購入し、7丁の銃器を所持していたという。事件で使われたのは、そのうちの3丁と考えられている。
すでに90件も学校で銃乱射事件
研究者であるDavid Riedman氏が設立したウェブサイト「K-12 School Shooting Database」によると、今回の事件は、今年アメリカで起きた90件目の学校銃乱射事件になるという。
昨年は303件もあり、1970年からのデータの中で最も事件が多かったそうだ。
アメリカのバイデン政権は、銃の規制強化を訴えているが、下院多数派の野党・共和党の抵抗が予想され、実現は厳しいと考えられている。(了)
出典元:NBC:Nashville Police Release Security Video of Shooter Entering Covenant School(3/28)
出典元:REUTERS:Nashville school shooter had ‘emotional disorder’ and small arsenal, police say(3/28)