デルタ航空の地上職員がジェット機のエンジンに吸い込まれて死亡:テキサス州
アメリカで、空港職員が旅客機のエンジンに吸い込まれて、死亡する事故が起きた。
片方のエンジンを着けたまま走行
その事故が起きたのは6月23日午後10時25分頃(現地時間)、場所はテキサス州にあるサンアントニオ国際空港とされている。
当時、ロサンゼルスから到着したデルタ航空の「エアバスA319」は、片方のエンジンを着けたまま、ゲートに向かって空港内を地上走行していたという。
その時、デルタ航空の地上業務を請け負っている「ユニフィ・アビエーション」の従業員が、エンジンに吸い込まれて死亡した。
事故が起きた過程は不明
まだ死亡した従業員の名前は明らかにされていない。初期調査の結果では、事故は「ユニフィ」の作業・安全手順とは無関係だったと言われているが、どのようにして事故が起きたのかも分かっていない。
アメリカの国家運輸安全委員会は、デルタ航空と連絡を取っており、現時点で情報収集を行っているという。
デルタ航空の広報担当者は、「航空ファミリーの一員の命が失われたことを悲しみ、心を痛めています。私たちの心は、この困難な時期に彼らの家族、友人、愛する人たちとともにあり、全面的にサポートしています」と述べている。
実は6カ月前にも、アラバマ州で同様の事故が起き、地上職員が死亡しており、地域航空会社「ピードモント」は、労働安全衛生局(OSHA)から1万5625ドル(約220万円)の罰金を科せられたという。
その際、OSHAは、「適切な訓練と安全手順の実施により、この悲劇を防ぐことができただろう」と述べていたそうだ。(了)
出典元:BBC:Texas airport worker dies after being sucked into Delta plane engine(6/26)
出典元:INSIDER:A ground crew worker was killed after being sucked into the engine of a Delta plane as it was taxiing at San Antonio airport(6/25)