銃で4度も撃たれた女性が、「キム・カーダシアンのおかげで助かった」と投稿した理由
4度も撃たれたものの一命をとりとめた、米ミズーリ州カンザスシティ在住のアンジェリーナ・ワイリーさん(22)。彼女は助かった理由を「キム・カーダシアンのおかげ」とTikTokに投稿しているのだが、一体どういうことなのだろうか。
キムの補正下着が彼女を助けた
撃たれた当日、彼女がドレスの下に身に着けていたのが、キム・カーダシアンが手掛けるSKIMSという補正下着だ。上下のつながったレオタードタイプのものを着用していたという。
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「キム・カーダシアンのおかげで助かった」から始まるTikTokの投稿で、この補正下着がきつすぎたせいで出血が抑えられ、命が助かったとアンジェリーナさんは語っている。
@honeygxd no but fr, thanks kim 😭😭🫶🏼 #fyp #foryou #gunviolence #kimkardashian #kim #skims #skimsbodysuit #gunviolenceawareness
彼女の他の動画によると、この補正下着が届いたのは、事件当日の夕方だった。1日も経たずに病院で切られて警察に“証拠品”として保管されることになってしまったが、SKIMSは返金とディスカウントを提供してくれたとのこと。
「毎日着るつもり。女性にとっての防具みたいなものだからね」と安全性を実感しているが、もちろん防弾機能はついていないので、銃撃に巻き込まれないようにするのが一番よいだろう。
なぜ彼女は撃たれたのか
事件が起こったのは、2022年の大晦日のこと。アンジェリーナさんは、友人とクラブでにぎやかな年越しを過ごした。
@honeygxd happy new year! #fyp #foryou #gunviolence #kansascity #kcmo #westport
彼女が撃たれたのは、この動画が撮られたすぐ後のことだ。食べ物を買おうとフードトラックに向かう途中で、ケンカをしている人たちに遭遇。銃撃に巻き込まれてしまったそうだ。
一緒にいた友人が手を引いて逃げてくれたが、しばらくは撃たれたことに気が付かなかった。
フードトラックの後ろに隠れたところで、動けなくなってしまったアンジェリーナさん。しかし、その時もまだ撃たれたことに気が付いておらず、「怖すぎて動けないんだ。このまま恐怖で死んでしまうかもしれない」と思ったとのこと。
PTSDに苦しんでいる
その後、やってきた警察官に「撃たれたのか?」と聞かれた時にも、「わからない」と回答。背中が痛くて手を伸ばすと、そこが濡れていることに気づき、やっと撃たれたことを実感した。
人が集まりすぎて救急車が来るのに時間がかかるなど、とても大変な一夜になってしまった。
こちらが事件から7日後の様子だ。
@honeygxd i remember when i took this, i had just stopped crying bc i had to have two nurses bathe me bc i could barely move. it felt so dehumanizing. but i tried to stay positive for those around me. its weird looking back at vids following when i got shot. it doesnt feel real. like how could that be me? #fyp #foryou #gunviolence #shooting #gunviolenceawareness
元気そうに見えるが、看護師さんにお風呂に入れてもらう予定があり、泣くのを我慢して元気にふるまっていたという。また、犯人が捕まっていなかったため、身を守るために偽名で入院していたとのこと。きっと不安な日々を過ごしていたことだろう。
まだ身体の中に銃弾の一部が残っている状態で、時々襲われる痛みに苦しんでいる。さらに深刻なのはPTSDだ。仕事に完全復帰することができず、金銭的な問題にも直面していると自身のGoFundMeにて投稿している。(了)
参考:TikToc「honeygxd」
参考:GoFundMe「Nina’s Road to Recovery」