女性がカモメに襲われ、頭から流血する事態に【イギリス】
イギリスで先日、高齢者の女性がカモメに襲われ、頭にひどいケガを負った。
後頭部を「殴られたように」感じた
その女性とは、ウェールズのDenbighshireにある町、Prestatynで暮らすリアノン・フェンネルさん(69)だ。
彼女は8月3日、自宅の物置へ歩いていく途中、後頭部を「殴られたような感じ」がしたという。
襲ってきたのはカモメで、フェンネルさんは地面に倒れ、頭に傷を負ったそうだ。
その後、元看護婦の隣人が彼女の様子を見にきて、傷の手当てをしてくれたが、公開された写真には、フェンネルさんが頭から大量の血を流している様子が映っていた。
Seagulls: Woman left bleeding after attack outside her house https://t.co/9fmMYvze7v
— BBC News (World) (@BBCWorld) August 7, 2023
カモメは法律で保護されている
フェンネルさんによれば、そのカモメは何年も前から、隣家の煙突に巣を作っていたが、彼女が襲われたのは今回が初めてだという。
この事件以来、フェンネルさんは外に出るのが「少し不安」だと感じており、人々に対しても、巣を作っている鳥に注意するよう警告している。
実はウェールズでは、1981年に制定された「野生生物と田園法」によりカモメは保護されており、ヒナや卵、巣などを意図的に破壊したりすることは違法とされている。
ただし農業への深刻な被害、病気の蔓延、公衆衛生の保護、航空安全の保護、他の野鳥の保護のために、殺す以外に解決策がない場合、ウェールズ天然資源局(NRW)により、巣の破壊や鳥を殺すことを許可するライセンスが発行されるそうだ。
専門家によれば、カモメは賢い動物で、「ヒナが孵化すると、より攻撃的になる」ため、繁殖期が終わったら、再び巣を作らせないよう、対策をとるべきだという。(了)
出典元:BBC:Seagulls: Woman left bleeding after attack outside her house(8/7)