flickr_Grand Canyon National Park

アメリカのアリゾナ州にあるグランド・キャニオンの崖から、13歳の少年が落下するも、奇跡的に一命を取り留めた。

約30メートル下まで滑り落ちる

その少年とは、ノースダコタ州の町、キャセルトンで暮らす、ワイアット・カウフマン君だ。

彼は8月8日、母親とグランド・キャニオンの「Bright Angel Point」という場所を歩いていたが、「North Rim」の崖から落下。約30メートル下まで滑り落ちてしまったという。

しかしその後、救助隊が2時間かけてカウフマン君を救出。彼はラスベガスにある病院へ、ヘリコプターなどで運ばれたそうだ。

カウフマン君は9カ所も脊椎を骨折。脾臓も破裂し、肺も損傷、脳震盪を起こし、手も骨折していたが、奇跡的に一命を取り留めたという。

すでに病院を退院し、自宅へ戻る

当時、カウフマン君は崖の上で、他の人が写真を撮るのに邪魔にならないよう移動し、片手で岩につかまり、しゃがんでいたという。

しかしその後、つかんでいた岩から手が離れ、後ろ向きに崖から落ちたそうだ。

カウフマン君は12日には退院し、母親と一緒に、住んでいるキャセルトンの町へ車で戻っていったという。

アメリカ国立公園局の予防捜索救助隊のメーガン・スミス氏は、救助隊員らの訓練と懸命さが実を結び、スムーズでタイムリーな作戦につながったとの見方を示している。

ただアメリカ国立公園局は、グランド・キャニオンを訪れる観光客に対し、柵や手すりがない場合は、崖の端から少なくとも6フィート（約1.8m）離れるよう求めている。

父親のブライアン・カウフマンさんは、ノースダコタ州の自宅で、息子の落下と救助のニュースを聞き、「みんなの働きに非常に感謝している」と述べたという。（了）

出典元：The Guardian：Boy, 13, survives after falling 100ft from Grand Canyon’s north rim(8/13)