米観光客、イスラエルの博物館にある古代の像を破壊
アメリカからの観光客が、イスラエルにある像を故意に破壊したとして、逮捕された。
「冒涜的」だと思い破壊
その観光客の名前は明らかにされていないが、40代の男で、先日エルサレムのイスラエル博物館を訪れたという。
そして博物館に展示されていた古代ローマ時代の2体の彫像を「律法に反する」と信じ、冒涜的だとの理由から故意に破壊したという。
男はその後、逮捕され、現在も拘留されており、来週の木曜日にはエルサレムの治安裁判所で開かれる審問に出席する予定だとされている。
西暦2世紀、古代ローマ時代の像
博物館のスタッフによると、それぞれの彫像は西暦2世紀の古代ローマ時代のもので、常設展示の一部だったという。
1つは、1978年にイスラエル北部で発見された大理石のアテナ像の頭部。もう1つは、1957年にネゲブ砂漠で発見された、ローマ神話の女神ネメシスの車を引く、グリフィンの大理石像とされている。
これらは今後、博物館の保存研究所に運ばれ、専門家が修復を試みる予定となっている。
イスラエル博物館はイギリス・メディアの取材に対し、「当館は、今回の事件を厄介で異常な出来事とみなし、あらゆる形態の暴力を非難し、このような事件が再発しないことを願っています」と語っている。(了)
出典元:METRO:American tourist ‘smashed Roman statues that offended his religious sensibilities’(10/6)
出典元:BBC:American tourist arrested for smashing Israel Museum statues(10/6)