ユダヤ人の女性が自宅で刺され負傷、ドアには「カギ十字」のスプレー【フランス】
フランスで、ユダヤ人の女性が襲われる事件が起き、捜査が進められている。
腹部を2回刺され、負傷
この事件が起きたのは11月4日、場所はフランス東部の都市、リヨン市とされている。
被害にあったユダヤ人の女性は30代とみられ、その日ドアホンで呼び出されて玄関を開けた時、男に腹部を2回刺され、負傷したという。
襲撃犯の男は全身黒ずくめで顔を覆い、現場から逃走したそうだ。現在、捜査が続いている。
玄関にナチスの「カギ十字」
捜査関係者によれば、女性の自宅のドア枠にメズーザー(ユダヤ教の聖典が書かれた羊皮紙)があったことから、彼女がユダヤ人であると特定されたという。
また国家警察の報道官は、襲撃犯が、女性の玄関ドアにナチスの「カギ十字」をスプレーで描いていたことから、反ユダヤ主義的な殺人未遂事件であるとの見方を示した。
フランスでは、10月7日にイスラエルと「ハマス」の紛争が始まって以来、反ユダヤ主義的な事件が多く起きているという。
それらの事件は、言葉による虐待や落書きから、身体的暴行や殺害の脅迫まで多岐にわたっているそうだ。
フランスのダルマナン内務大臣は、10月7日以来、フランス全土で「857件の反ユダヤ行為」があったと述べている。そのうち36件がリヨンで記録されているという。(了)
出典元:METRO:Jewish woman stabbed in her own home and swastika painted on door(11/4)