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パレスチナのガザ地区にある遺跡から、数多くのローマ時代の墓が発見された。

昨年、墓地の遺跡を発見、調査していた

考古学者たちは、昨年ガザ地区で2000年前のローマ時代の墓地を発見したという。

そして調査が続けられ、今回少なくとも125の墓を発見したそうだ。

しかも墓に収められていた遺体も大きく損なわれておらず、2つの珍しい鉛でできた棺も見つかったという。

Archaeologists working on a 2,000-year-old Roman cemetery discovered in Gaza last year have found over 125 tombs, the Palestinian Ministry of Antiquities says. Most of them have skeletons still largely intact and to rare lead sarcophaguses.

(Video: via Reuters) pic.twitter.com/qLZDOnz1qu

— The Palestine Chronicle (@PalestineChron) July 24, 2023

2つの棺には絵が描かれていた

そもそもパレスチナの土地は、古代エジプト人や聖書に描かれているペリシテ人からローマ帝国、十字軍に至るまで、文明の重要な交易拠点だった。

ただ以前、地元の考古学者は資金不足のために一旦、遺跡を埋め戻さねばならなかったそうだ。しかしその後、フランスの組織が発掘を支援し、昨年2月に住宅プロジェクトに携わる建設作業員によって墓地が発見されたという。

今回の調査に携わった「French School of Biblical and Archeological Research」の専門家であるFadel Al-A’utul氏は、次のように語っている。

「パレスチナで初めて125基の墓がある墓地を発見し、ガザで初めて鉛でできた2つの棺を発見しました。2つの棺の1つはブドウの絵で、もう1つはイルカの絵で飾られていました。歴史が洗い流されないように、この遺跡を保存するための資金が必要です」

7月23日、少なくとも25人のエンジニアと技術者が、猛暑にもかかわらず、発掘や土の除去、骸骨の保存に従事したという。

彼らはまた、いくつかの墓の中から発見された土瓶をつなぎ合わせる作業も行ったそうだ。（了）

出典元：REUTERS：At least 125 tombs discovered at Roman-era cemetery in Gaza(7/25)