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野生のトラの個体数が回復、2015年と比べ40%増加

野生のトラの個体数が回復、2015年と比べ40%増加
flickr_Ferenc Vázsonyi

先日、世界の野生のトラに関するデータが発表され、回復傾向にあることが示された。

 

保護プロジェクトが成功

 

国際自然保護連合(IUCN)は先日、野生動物に関するレッドリストを発表。リストアップされた14万7517種のうち、4万1459種が絶滅の危機に瀕していることが示された。

 

しかし同時に、野生のトラは現在3726から5578頭いると考えられており、2015年の評価時の報告より40%増加していると明らかにした。

 

IUCNは声明において「今回の再評価により、トラはIUCNレッドリストで引き続き絶滅危惧種であることが確認されたが、個体数の推移は、『IUCN統合トラ生息地保全プログラム』などのプロジェクトが成功し、保護努力が続く限り、(個体数の)回復が可能であることを示している」と述べている。

 

保護区の拡大や地域との協力が必要

 

野生のトラの主な脅威とは、トラの密猟、獲物の密漁や狩猟、農業や人間居住の圧力の高まりによる生息地の分断や破壊、などが挙げられている。

 

またIUCNは「保護区の拡大と統合、効果的な管理の確保、トラの生息地とその周辺に住む地域社会との協力が、この種の保護に不可欠である」と述べている。

 

IUCN「種の保存委員会」の委員長であるジョン・ポール・ロドリゲス博士は、次のように述べている。

 

「トラの個体数の回復は、複雑な保護の課題を解決することが可能であり、(解決策が)私たちの手の届くところにあることを示しています。トラは依然として絶滅の危機に瀕しているが、その個体数は安定または増加しているようだ」(了)

 

出典元:INDEPENDENT:Wild tiger population up by 40% showing ‘recovery is possible’, conservation group says(7/23)

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