トイレットペーパーケーキが救世主!2児の母親が病院のための資金を調達
ドイツのパン屋がトイレットペーパーの形を模した“トイレットペーパーケーキ”を作製し、売り上げに伸び悩む店を危機から救ったことは本サイトでもお伝えした通り。
一方トイレットペーパーをケーキにしてしまうというアイデアは、新型コロナウイルスがもたらした危機により人々が日用品の買い占めに走る今、ドイツのみならず世界中どこにおいてもウケてしまうことなのかもしれない。
英国でも女性がトイレットペーパーを模したケーキを作製し、それにより病院に支援の手を差し伸べたことが話題となっている。
病院支援のためにトイレットペーパーケーキ?
トイレットペーパーの形を模したケーキのアイデアで病院を支援し話題となっているのは、英国ロンドンからほど近い町ミルトン・キーンズ在住のLisa Jamiesonさん(38)だ。
彼女は2児の母親である傍らで、「Lisa’s MK Cakes By Lisa Jamieson」を運営。
可愛らしいデザインが特徴的なケーキの販売を行っている。
そんなJamiesonさんは、地域の病院である「Milton Keynes Hospital」が新型コロナウイルスの感染拡大に伴い測り知れないプレッシャーを強いられていることを知り、心を痛めていた。
そして考えたのがトイレットペーパーの形を模したケーキを作るということだった。
実際に作られたケーキはチョコレートファッジのスポンジをベースにし、その中心を英国のチョコレートブランドとして知られる「Cadbury Dairy Milk」のチョコレートとファッジで満たしたもの。
さらにケーキの周りにはアイシングによる”STAY HOME”との文字が踊り、遊び心に溢れたデザインとなっている。
支援を集める手法は?
さらに彼女は支援金を集めるため、“ラッフル”という手法を思い付く。
“ラッフル”とは慈善等のために使われる手法のこと。通常では何らかの商品等を購入した人に数字が割り当てられ、それが記された半券を箱に入れると抽選に参加できる、といった仕組みとなっている。
Jamiesonさんはこの仕組みを応用。オンライン上で寄付金を集められるプラットフォームとして知られる「JustGiving」というサイト上でページを立ち上げ、寄付を行った人の中から抽選でケーキの当選者を決めるとした。
ただケーキは日持ちしないためか、寄付金を募る時間は24時間のみに限定した。
そしてJamiesonさんは目標金額を100ポンド(約1万3500円)、最小支援額を2ポンド(約270円)と設定。ページを完成させ、支援金を待つこととなった。
予想を上回る大きな反響が…!
しかしこのJamiesonさんの試みは、思いがけず大きな反響を得ることとなる。
なんと最終的な支援金額は目標を大幅に上回る2239.50ポンド(約30万3000円)にも至ったのだ。支援金を送金した人の数もたったの1日で267人にも到達している。
この結果にはJamiesonさん本人も仰天。
「どれほど全てがすごい成り行きになったのか、ただ信じられません」
Jamiesonさんによると、支援ページのリンクをシェアしたところ友人や家族が支援金の送金を行い、さらに彼らがシェアを広げていったことで事態が”エスカレート”してこのような結果になったという。
「そのような素晴らしい目的に寄付を行ってくれたそれぞれの全ての人々に、とてもとても感謝しています」
トイレットペーパーを模したケーキにより、病院の支援に貢献したJamiesonさん。
この”コロナ禍”が収束するまで、世界では”トイレットペーパーケーキ”が様々な人にとっての救世主となってくれるかもしれない。(了)
出典:Fox News:Mom raises money for local hospital by baking toilet paper roll cake: ‘I just can’t believe how crazy it all went’(4/7)
出典:JustGiving:Lisa’s Cake raffle