足を伸ばして横になれる、エコノミークラスの新座席が登場
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飛行機のエコノミークラス席に辟易している人は多いはず。席自体が狭い上に、前方の空間が少なく、とても窮屈だ。背もたれも大して倒れず、決してリラックスできる環境とは言えない。
ところが、こんな問題を解決してくれる座席が登場した。「Zephyr(ゼファー)」と名付けられた新デザインのその座席は、乗客が足を伸ばして完全に寝転がれるようになっている。
2階建てにしてスペースを有効利用
米国のスタートアップ企業「Zephyr Aerospace」が提案する新座席は、従来のエコノミークラスのスペースを有効活用するため、2階建てになっている。そのため、頭上の空間は窮屈だが、席の面積が従来より広くなっている。
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そして革新的なのが、各席に足を伸ばせるスペースがあること。シートのサイドにある細長いスペースが、前の座席の横まで延びているのだ。この部分は、前の座席ではサイドボードに被われており、足が見えることはない。(下の写真は前の座席を取り払ったところ)
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席に着脱式のクッションをはめ込むと、オールフラットな簡易ベッドにもなる。
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現在、航空会社7社が興味を示している
Zephyr Aerospaceがこれを開発したきっかけは、独自に実施した消費者調査だったという。その調査で、エコノミークラス利用客の70%が「機内食やラウンジ利用の特典などは要らないから、横になって眠れるスペースが欲しい」と思っていることが分かり、そこから新デザインのアイディアが生まれた。
既存の機体(エアバスとボーイング)にも取り付けられる仕様になっているため、採用する航空会社があればすぐにも実現可能とのこと。現在、日本航空(JAL)、ブリティッシュ・エアウェイズ、ルフトハンザドイツ航空、ヴァージン・アトランティック航空、デルタ航空、カンタス航空、ニュージーランド航空の7社が興味を示しており、導入に向けての話し合いが進められているそうだ。(了)
出典元:Republic/Zephyr Aerospace
出典元:boredpanda:This New Airplane Seat Design Allows Economy Class Passengers To Lie Down(7/7)