健康のため1日8時間×20年間トレーニングし続けた男性、やり過ぎで歩けなくなる
ウォーキングやジョギング、シットアップといったトレーニングを1日8時間もやっていた80才の中国人男性が、ついに変形性関節症を患い、ひどい痛みのせいでほとんど動けなくなってしまった。中国の故事、「過ぎたるは及ばざるがごとし」を地で行ってしまったようだ。
20年間のハードトレーニング
これは中国のローカル紙「山西日報」が最初に伝えた、江南省に住む男性の悲劇だ。
彼は若い頃、特に運動していなかったが、40代の初めに体を動かすことに目覚め、トレーニングを始めた。最初のうちは普通にやっていたそうだが、だんだんと度を越すようになり、ハードなトレーニングを続けたため、関節を壊してしまったという。
どのくらいハードだったかというと、まず朝にウォーキング、ランニング、鉄棒での懸垂などを計2時間半。その後はプールで2時間ほど泳ぎ、加えてシットアップ(上体起こし)800回と腕立て伏せ数百回。さらにバドミントンまでやっていた。
合計8時間ほどになるこのトレーニングを、毎日全てこなしていたかどうかは報じられていない。ジムのインストラクターか無職であれば可能だが、普通の人ならそれほど時間の余裕はないだろう。だが、とにかくこのようなトレーニングを彼は約20年間続けていた。
そして数週間前のこと、膝と肘に耐えられないほどの痛みを覚えた彼は、動くことさえままならなくなってしまった。
運動しすぎによる変形性関節症
痛みが耐え難いほどになった彼は、家族に付き添われて江南省の洛陽整形外科病院に行った。担当医の診断は、過剰なトレーニングによる重度の変形性関節症、というもの。つまり、関節を使い過ぎたために関節軟骨がすり減り、関節が変形してしまったというわけだった。
洛陽整形外科病院のLian Jie医院長は、この症例をWeibo(微博)に投稿し、過剰なトレーニングをしないよう呼びかけている。一般の人なら1日に長くても1時間~1時間半が限度なのだそう。(了)
出典元:Odditycentral:Man Exercises 8 Hours a Day for 20 Years, Now He Can’t Walk(3/24)
出典元:日本整形外科学会:変形性関節症
出典元:Weibo:四川視察