オーロラに夜の虹、しかもダブルアーチ!イギリスの島で奇跡の光景が目撃される
夜の虹とよばれる「ムーンボー(moonbow)」とオーロラが同時に浮かぶ、美しい光景が撮影された。
スコットランド北西部で撮影
その写真を撮影したのは、アメリカ人とイタリア人の両親を持つ写真家のGuiseppe Petriccaさん。
彼は現在、スコットランド沖合のアウターヘブリディーズ諸島にあるルイス島に住んでいるが、11月7日にそこで非常に貴重な写真を撮影することに成功した。
その写真は夜に撮影されたのだが、そこにはグリーンの色を浮かべたオーロラを背景に、夜の虹と呼ばれる「ムーンボー」のダブルアーチが写っている。
雨が降った後に夜の虹が出現
Petriccaさんによれば、その日は磁気嵐が起きると予報されていたため、太陽が沈んでから数時間後に部屋を出て、出発したという。
当時の気温は5度から6度。風は穏やかだったが、2分から10分間ほど一時的に雨が降ることもあったとか。
そして月が昇り、雨雲のかたまりが上空を通過するのを待っている時に、この「ムーンボー」が浮かび始めたそうだ。
月の光が水蒸気に反射する「ムーンボー」
そもそも「ムーンボー」とは月の光が大気中の水蒸気に反射して作られるもので、満月に近い状態の時に見られるとされるが、やはり珍しいという。
またオーロラは太陽風によって運ばれたプラズマ粒子が、地球の磁場の隙間をかいくぐって大気圏に入る途中、酸素分子や窒素分子と衝突した際に、光を放つと言われている。
そして当然、この2つが同時に目撃されることもかなり珍しく、しかもダブルアーチになっている姿はめったに見られないそうだ。
確かに信じられないほどの美しい光景だが、これは多くの偶然が重なった、まさに奇跡のような現象だったに違いない。(了)
出典元:MailOnline:Mesmerising moment a rare double MOONBOW appears in front of shimmering Northern Lights is captured in a stunning image(12/12)