「イルマ」により海水が消失する異様な現象が発生!残されたマナティを住民が救助
ハリケーン「イルマ」の影響により、アメリカのフロリダ沿岸で海が消失するという、異様な現象が起きた。
見渡す限り干潟、異様な光景
この現象が発生したのは、「イルマ」がフロリダに接近していた9月10日。大量の海水が姿を消した光景を、複数の人々が目撃したという。
下の撮影場所はフロリダで2番目に大きなシャーロット・ハーバー。見渡す限りまで干潟が広がっている。
Charlotte Harbor West side of 41 bridge before hurricane Irma Makes landfall its pulling the water out!
Dylan Branscomeさんの投稿 2017年9月10日日曜日
またセント・ピーターズバーグという場所でもこの通り。海藻だろうか、緑の草らしきものが広がっている。
Creepy site – water in Tampa Bay is already being sucked out. This is view from downtown St. Pete waterfront. #HurricaneIrma pic.twitter.com/4hqRDSrDsh
— Jason Beisel (@JasonBeisel) September 10, 2017
日曜日にこの様子を撮影したJason Beiselさんは、ツイッターで「不気味な場所だ。タンパ湾の海水がすでに吸い取られてしまった。これはセント・ピーターズバーグのウォーターフロントからの光景だ」とコメントしている。
下はドローンの映像。遥か彼方まで浅瀬を人々が歩いていく姿が映っている。
Drone footage of bayshore drained #irma #IrmaFlorida #tampa #hurricaneimra pic.twitter.com/w7G71FAX51
— Dylan ™ (@Dylang_1) September 10, 2017
さらにフロリダ半島から離れた、南のバハマの島でも同じ現象が。
I am in disbelief right now… This is Long Island, Bahamas and the ocean water is missing!!! That's as far as they see #HurricaneIrma wtf pic.twitter.com/AhPAonjO6s
— Kaaaydii (@Kaydi_K) September 9, 2017
気象学者によれば、これはハリケーン「イルマ」が引き起こした現象で、低気圧によって浅瀬の海水が吸い寄せられ、さらに北東寄りの強い風によって押し流された結果だという。
マナティも身動きとれず残される
海水消失により多くの生き物たちも影響を受けたとみられており、セント・ピーターズバーグでは、マナティが身動き取れない状態で発見されている。
発見者のMarcelo Clavijoさんたちはそんなマナティを救おうと、水を与え続けたという。映像でもぬかるんだ地面に足を埋めながら、救助を試みる様子が映っている。
その後、集まった人々の協力により大きなマナティを防水シートに載せて運搬。やがて深さが十分ある海へ戻すことに成功したという。
Marcelo Clavijoさんは救助している映像をフェイスブックに投稿。その後この動画は773万回も再生された。(了)
Marcelo Clavijoさんの投稿 2017年9月10日日曜日
出典元:CNN:Shorelines drained in eerie effect of Hurricane Irma(9/10)
出典元:NTPost:Good Samaritans save stranded manatees from Irma(9/10)