YouTube/Recanto Ecológico Rio da Prata

まるで水中にハイキングコースを作ってしまったかのような映像が公開され、注目されている。

自然保護区で撮影された不思議な映像

その映像が撮影されたのはブラジル中部、Bonitoという街の南にある「Recanto Ecologico Rio da Prata保護区」。

撮影したのは保護区で働くWaldemilson Veraさんで、彼は水中に潜り、なんとも不思議な光景を捉えた。

実際に動画には、ハイキングするための道や橋、そして色鮮やかな熱帯林が、透き通った水の中にそのままの状態で残された姿が映し出されている。

1月からブラジルでは各地で洪水被害

しかし実はこれらは、水中にあえて作ったハイキングコースではない。大雨によって水没した様子を捉えたものとされている。

この33秒の映像は2月2日に撮影されたのだが、ブラジルでは1月から大雨が降り続き、その月は洪水により2人が死亡、1700人が避難を余儀なくされたという。

また2月になっても嵐はやまず、首都のリオデジャネイロでも洪水や暴風によって4人が死亡する事態になったそうだ。

もっとも通常、洪水になれば濁流が押し寄せることになるが、この映像では水は透き通ったまま。

というのもこの保護区のエリアはもともと水の透明度の高さから、スノーケリングに最適な場所として知られており、洪水に襲われても土砂や瓦礫が流れることがなかったからとされている。

そのため水かさだけが増え、ハイキングコースや植物がそのままの状態で水に沈むという、ちょっと珍しい映像を撮ることができたそうだ。

確かにどこか神秘的な映像にも思えるが、そのせいかこの動画は2月19日に公開されてから200万回以上も再生されている。（了）

出典元：MailOnline：A whole new world! Torrential rain in Brazil submerges hiking trail to create an eerily stunning underwater scene(2/26)