ゾウが珍しい双子を出産、生まれる確率はわずか1%【ケニア】
アフリカのケニアで、母親のゾウが非常に珍しい双子を出産したことが確認された。
生まれて、わずか数日の姿
保護団体の「セーブ・ザ・エレファンツ」によれば先週、ケニアにある「サンブル国立保護区」で、母親のゾウ「アルト」が2頭の双子を出産したという。
その双子はいずれもメスで、生まれてからわずか数日しかたっておらず、母親と一緒に過ごす様子が確認されたそうだ。
「セーブ・ザ・エレファンツ」は、その動画をSNSに投稿。「アルトは、一組の双子で私たちを驚かせました。2頭の愛らしいメスの子ゾウは、今週サンブル国立保護区で、私たちの研究者によって発見されました」と述べている。
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2年間で2例目
ゾウが双子を出産する確率は非常に低いが、今回の双子は、「サンブル国立保護区」では2年間で2例目になるという。
以前は、「ボラ」という名前の母ゾウから、数十年ぶりにオスとメスの双子が生まれたそうだ。
しかし「ボラ」の双子の1頭は、「最悪の干ばつ」の中で生まれ、その後のエサ不足のため、2022年11月に亡くなった。
「セーブ・ザ・エレファンツ」は声明で、次のように述べている。
「ゾウの個体群で双子が見つかることは滅多になく、出生数のわずか1パーセントにすぎません。またゾウの双子が野生で生き残ることも滅多にありませんが、保護区では雨が降ったため、たくさんの食べ物があるので、私たちはアルトの双子について楽観的です。アルトはお腹を空かせた子供たちに栄養を与えるために十分な乳を生産できるはずであり、さらに彼女は群れの素晴らしいサポートを受けています」
科学者らによると、ゾウの妊娠期間は哺乳類の中で最も長く、アフリカゾウでは平均95週間続くという。
またゾウの個体数に関する状況も好転しており、ケニア野生生物局(KWS)は、国内のゾウの個体数が毎年5%以上増加していると発表している。(了)
出典元:ABC News:‘Double joy’: Rare elephant twins born in Kenya’s Samburu National Reserve(11/26)