チリ沖で深海ワームを発見、ダンスする様子を撮影【動画】
南米のチリ沖で、ちょっと珍しい深海ワームが見つかり、ダンスのような動きが撮影された。
深海ワームの「Tomopteris」
その深海ワームとは「Tomopteris」だ。
シュミット海洋研究所の研究者らは先日、遠隔操作探査機(ROV)を使ってチリ沖の海山を探索していたという。
その時、深さ約554m地点で、この光る深海ワームを発見し、約678mの地点でも再び見つけたという。
この時、「Tomopteris」は体をうねうねさせて、まるでダンスでもしているかのような動きを見せたそうだ。
一生、日光を見ずに過ごす
「Tomopteris」は発光する海洋虫とされ、一生を海底などで日光を見ずに、常に動き続けて過ごす。
この深海ワームは通常、深さ200mから1000mのトワイライト・ゾーン、または中深層帯で目撃されるという。
そして泳ぎ回るために使われる毛のようなものは「パラポディア」と呼ばれ、そこから金色または黄色の発光粘液の「霧」を放出することができるそうだ。
研究者は、この粘液が、捕食者から逃れるための煙幕の役割を果していると考えている。
ただ、ほとんどの海洋発光生物は青い光を出すため、金色の光を出す理由は、依然として謎のままだという。(了)
出典元:Livescience:Watch hypnotizing footage of mysterious deep-sea worm ‘dance like nobody’s watching’(2/16)