野生動物センターの職員、キツネの子供のためにぬいぐるみを着用
アメリカにある野生動物センターの職員が、キツネのぬいぐるみを着て食事を与えており、その動画がSNSに投稿されている。
保護されたキツネの子供
その動画が撮影されたのは、バージニア州にあるリッチモンド野生動物センターだ。
そこには孤児となったキツネの子供が保護されているのだが、食事を与える際に、職員がキツネのぬいぐるみを着用しているという。
しかもキツネの子供は、大きなキツネのぬいぐるみの上に置かれ、職員はマスクとゴム手袋を着用し、注射器から餌を与えていた。その様子がこちら。
Caretakers at a Virginia wildlife center are doing their best to comfort an orphaned fox pup — even wearing a red fox mask at feeding time.
The newborn fox was found in a Richmond alley by a man walking his dog. Caretakers hope to be able to release the fox back into the wild. pic.twitter.com/5dBfVaRUWA
— ABC News (@ABC) March 13, 2024
人間に慣れないようにするため
動画に映っていたのは、このセンターの事務局長であるメリッサ・スタンレーさんだ。
彼女によれば、「施設で育った孤児のキツネが人間に刷り込まれたり、人間に慣れたりしないようにすることが重要だ」という。
そのため人の音を最小限に抑え、視覚的な障壁を作り、その他の予防策も講じているそうだ。
これにより、キツネの子供が野生に再導入される可能性が高くなるという。
この子ギツネは、リッチモンドの路地で犬を散歩中の男性に発見され、2月29日にセンターに運ばれたそうだ。
しかも子ギツネは生後24時間未満で、まだ「へその緒」の断端が付いたままだったという。(了)
出典元:AP:Staff at a Virginia wildlife center pretend to be red foxes as they care for an orphaned kit(3/13)