肥満した中国のレパード、ダイエットを断念
肥満したレパード(豹)を飼っていた中国の動物園。減量を2ヶ月間試みたが、成果はゼロだった。
太ってダルマのようなレパード
今年3月、中国·四川省の攀枝花市公園動物園(Panzhihua Park Zoo)にいるレパードの映像がWeiboに投稿され、話題になった。その姿が、ディズニー映画『ズートピア』に登場する太ったチーターの警察官、クロウハウザーに似ているので、さっそく「中国のクロウハウザー巡査」というニックネームが付けられたそうだ。
A leopard nicknamed Officer Clawhauser in the Panzhihua Park Zoo is now famous on Weibo for refusing to lose weight. https://t.co/cGDFYwlcYS pic.twitter.com/b1VzthyrNn
— We Are Social China (@wearesocialcn) May 27, 2024
当時、ネット上には、「アザラシみたい」などと揶揄する声もあったが、レパードの健康を真面目に心配する人も多く、動物園に対する批判が沸き起こった。
それを受けて、動物園は声明を発表。その中で、レパードの減量に取り組むと約束した。
動物園によれば、そのレパードは今年16才。人間にすれば6、70才にあたる高齢なので、運動能力が衰えている。加えて、檻のスペースが狭いので十分な運動ができなくなっているという。
そこで、檻を広くして運動を促し、同時にエサの量を減らすという作戦で減量を開始したのだが……。
2カ月経っても成果なし
今月の初め、攀枝花市公園動物園は、「中国のクロウハウザー巡査」の減量作戦を中止すると発表した。理由は、成果が全く見られないため。檻の広さを2倍にし、1回のエサの量を減らし、そのエサを与えるスケジュールも見直した。そうやって2カ月間続けたのだが、体重は全く減っていないという。
動物園が相談した専門家は、レパードが歳をとりすぎているため今から減量するのは無理だという意見だった。おそらく、年齢のせいで基礎代謝が減っているせいだろう。
幸いにも体に不調はなく、検査の結果、体重が多いという以外に健康上の問題は発見されなかったため、動物園は「中国のクロウハウザー巡査」をそのまま放っておくことにした。一般的に、動物園などで飼育されているレパードは、長ければ23年ほど生きるそうだ。(了)
出典元:Odditycentral: Zoo Tries to Make Obese Leopard Lose Weight, Fails(6/11)