ベネチアの海に珍しく、野生のイルカが出現、観光客を魅了

イタリアのベネチアに野生のイルカが頻繁に姿を現し、観光客を楽しませているという。
イルカが現れることは稀
そのイルカは、ベネチアのサン・マルコ広場沖に定期的に姿を現しており、地元の人々から「Mimmo」という愛称で呼ばれているそうだ。
ベネチア自然史博物館の海洋生物学者、ルカ・ミザン館長によると、「Mimmo」は6月下旬にベネチアのラグーン(潟)に入ったとみられ、先月から賑やかなサン・マルコ広場周辺の水上バス、ゴンドラを避けて、移動しているという。
A dolphin, nicknamed “Mimmo,” has become a regular visitor in the waters off Venice’s St. Mark’s Square — entertaining tourists but raising concerns about its safety amid heavy boat traffic. https://t.co/8ED7IAJUIR pic.twitter.com/XdN5eLWevL
— ABC News (@ABC) November 10, 2025
実はベネチアの海にイルカが現れることは稀で、2021年3月に、新型コロナウイルス対策による船舶の航行制限が敷かれた際にだけ、2頭が目撃されたそうだ。
船のスクリューで怪我をすることを懸念
しかも「Mimmo」は珍しいことに、餌を食べた後も、サン・マルコ広場近くの海に留まり、船や人混みの騒音にも動じない様子だという。
このため観光客を魅了しているが、海上の交通量増加に伴う、安全性への懸念も高まっている。
実際に専門家たちは、「Mimmo」が船のスクリューで怪我をする可能性を懸念し、その動きを監視しているという。
強制的に追い払う方法はなく、沖へ「Mimmo」を誘導しても、すぐにまた元の場所へ戻ってしまう可能性もあるそうだ。
ただし冬が近づくと、通常は魚がいなくなるため、「Mimmo」にとってラグーンの魅力が薄れ、外海に戻ろうとする可能性があるという。(了)
出典元:Reuters:‘Mimmo’ the dolphin delights Venice tourists, worries experts(11/10)


























