未確認生物発見か?NZで生息しないはずの“黒ヒョウ”のような生物を目撃
本来は生息しないはずの“黒ヒョウ”のような生物が、ニュージーランドで確認されたとして話題となっている。
猫の頭と黒い胴体を持つ謎の生物
本来はニュージーランドに生息しないはずの動物である“黒ヒョウ”を目撃したと主張するのは、同国の南島(South Island)、マールボロ地方に位置する町・ピクトン在住のカップル、Juliearna KavanaghさんとWarren Lewisさんだ。
2人が黒ヒョウのような謎の生物を目撃したのは、マールボロ地方の小さな町・ワードからほど近い国道1号を車で走行していた時のこと。
Kavanaghさんによると、この際二人は猫の頭部とつやのある黒く長い胴体、そして非常に長い尻尾を持つ動物を目撃したという。
その大きさについては、Kavanaghさんの膝かそれよりも少し高い背丈をしていたと語っている。
謎の生物は車のヘッドライトに怯えてしまったのか、Kavanaghさんらから10メートルほど離れた地点から一目散に逃げて行ったという。
Kavanaghさんと共にこの生物を目撃したLewisさんは、「それは明らかに犬ではありませんでした。豚でもありません。それらの動物ではなく、それは大型の猫科動物でした…驚くべきことでした」とコメントしている。
かねてより存在する“黒ヒョウの噂”
ニュージーランドの南島においては、本来同国に生息しないはずの黒ヒョウのような動物が存在している、との“噂”がかねてより存在する。
その目撃情報が初めて伝えられたのは1992年のこと。
この時には、アッシュバートン川の河口付近でその姿が目撃されたと言われている。
以来ニュージーランド南島では、やはりアッシュバートン川沿いに位置するミッド・カンタベリーから、島の南端に位置するブラフ、さらには島の北端に位置するカイコウラまで、様々な地点において計約10件ほどの黒ヒョウのような生物の目撃情報が伝えられているそうだ。
その目撃場所も農場から森の中と様々で、一度は凍った湖の上を闊歩する姿が写真に撮影されたこともあるという。
また全ての目撃者が謎の生物の特徴として犬程度の大きさで暗い色、そして大きな頭と長い尻尾を持つと伝えているとのことだ。
NZの政府機関は黒ヒョウの存在を否定
一方、Kavanaghさんらによる黒ヒョウのような生物の目撃情報に対しては、ニュージーランドの第一次産業や動物の福祉などを管轄する「第一次産業省(MPI)」もコメント。
ここ何年もの間にわたって、ニュージーランドでは類似した目撃情報が南島・北島の双方から寄せられており、写真や足跡、毛、糞等を調査した結果、いずれの事例においても目撃された動物は犬か、もしくは大きなサイズの野良猫であることが判明した、と説明している。
さらにニュージーランドの自然保護局(DOC)に所属するSally Jones氏も、野良猫は飼い猫よりもはるかに大きなサイズへと成長することがあると指摘。最も大きな野良猫に至っては、7キロもの体重を有していたこともあるとしている。
ただKavanaghさんは、この説明に対して納得がいかない様子。
「南島とニュージーランドには大型の猫科動物がいることを、私は110%絶対に確信しています」としている。
本来は生息しないはずの黒ヒョウのような動物が目撃された、ニュージーランド。その真相が明らかになる日は訪れるのだろうか。(了)
出典:Radio New Zealand:Picton couple claim to have seen elusive black Panther(4/30)