水平に広がる「虹」がイギリスの海に出現、その原因とは?
イギリスでかなり珍しい、水平に広がる虹が目撃され、注目を集めている。
イギリス南部のビーチで撮影
その虹が目撃されたのは8月25日、場所はイングランド、デボンの南東にあるTorbay自治区の沖合とされている。
写真はTorquayの街にあるPaigntonビーチから撮影されたもので、その後「Torbay in pictures」のフェイスブックページに投稿された。
通常の虹は曲線を描いているが、今回撮影されたものは、水平に広がっていたという。
Another shot of the "seabow" at Torquay. 25.8.2020. 3.36 pm. {1/640 sec; f6.3; 49.6mm (35mm equivalent 141mm); ISO 80; TZ200.
過去にも似たような虹が出現
イギリスでは当時、「Storm Francis」と呼ばれる嵐が接近しており、海辺には激しい風が吹き寄せていたそうだ。
写真を見た英気象庁のスポークスマンは、「これは『Storm Francis』の強風によって海から吹き上げられたスプレーのように見える」とコメントしている。
またこれは通常の虹と同じ原理が働いていると思われ、水のしぶきが分散し、それが太陽の光に反射・屈折して、異なった色を浮かべたと考えられるとか。
そして風によって海の水が吹き上げられたため、曲線を描くのではなく、虹が水平に現れたとみられている。
もっとも似たような現象は2013年にフランスのパリで、2017年の3月にもイギリスの街、ブリストルでも確認されているという。
この時も虹が出たのは嵐の後だったようだが、やはりわずかに曲線を描き、今回のように完全に水平ではなかったそうだ。(了)
出典元:METRO:Super-rare flat rainbow spotted as Storm Francis starts to clear(8/27)