恐るべきハリケーンの威力、海から14km離れた池でイルカを発見・救出
先日、アメリカ南部をハリケーン「ローラ」が襲ったが、その際海洋生物にも意外な影響を及ぼしていたことが明らかとなった。
内陸部の池にイルカ
ルイジアナ州では8月27日にハリケーン「ローラ」が、観測史上最強の勢力で上陸し、多くの被害が出たという。
そして同時に、このハリケーンによって多くの海洋生物も打ち上げられ、内陸部に運ばれた可能性もあると考えられている。
そのような生物の中には、なんと「イルカ」も含まれていたとか。
実際、メスの「バンドウイルカ」がハリケーンの後、海から約14kmも離れたキャメロン郡にある池の中で発見されたという。
A female bottlenose dolphin was trapped in a pond 9 miles inland, likely due to a storm surge created by Hurricane Laura.
But the Audubon Coastal Wildlife Network and Texas Marine Mammal Stranding Network rescued her, returning her to the Gulf at Rutherford Beach. pic.twitter.com/PVnKk60NZz— KPLC (@KPLC7News) September 19, 2020
イルカの健康に問題はなかった
この結果、保護団体の「オーデュボン沿岸野生生物ネットワーク」や「テキサス海洋哺乳類漂着ネットワーク」、「アメリカ海洋大気庁」などが協力して、「バンドウイルカ」を池から救出したそうだ。
そしてこれらの組織が協力し、数日間かけて救出から輸送まで手がけ、最終的には海へ運んだとか。
またイルカを安全に救出した後、体の状態を調べたが、健康には問題がなかったため、その後無事にメキシコ湾へ帰すことができたという。
しかし「オーデュボン沿岸野生生物ネットワーク」は、ハリケーンの影響で他にも多くの海洋生物が内陸に取り残されている可能性があるとして、発見した場合は生死に関わらず報告するよう、人々に求めている。(了)
出典元:Radio.Com:WATCH: Audubon helps rescue dolphin stranded by Hurricane Laura(9/19)