孵らない卵を温め続けるハクトウワシの動画が悲しすぎる
翼を広げると2m以上になるハクトウワシ。その勇ましいイメージとは裏腹の悲しい動画が、多くの動物ファンの涙を誘っている。
ハクトウワシ夫婦の巣
動画は、アメリカ・カリフォルニア州の自然保護団体「Friends of Big Bear Valley」のFacebookに投稿されたもの。同団体は野生のハクトウワシの巣の様子をライブカメラでストリーミングしているが、その録画から切り取られた一部だ。
カメラが設置されているのは、ビッグ・ベア・レイク市近郊の森の中。Jackieと名付けられた9才の雌と、7才の雄Shadowが巣の主だ。
生まれてくる雛のために、せっせと巣作りする2羽を見ていたファンたちは、今年1月に3個の卵が産まれた時には大喜びしたらしい。Jackieは昨年1月にも卵を2個産んでいるが、どちらも孵らなかったので、今回は特に期待が集まっていたそう。
だがJackieには不運がついて回っているようで、3個のうち2個はカラスに食べられ、残り1個はアクシデントで割れてしまったという。
2度目のチャンス
それでも希望は消えなかった。3月18日、Jackieは何とまた卵を産んだのだ。
保護団体はその2個の写真をFacebookに投稿。このニュースには、ファンから2万3000を超えるリアクションがあった。また、その後すぐ、卵を温めるJackieの動画も投稿された。そちらの投稿文には、「雛が内側から殻を嘴で引っ掻く音を聞いて、眠っていたJackieが起きた」ところだと書かれている。
動画を撮った時点では、雛は生きていたようだ。だが、翌日の午後、それまで揺れ動いていた1個の卵は、まったく動かなくなった。
Jackieはその後、残りの1個を温め続けているとのことだが、見通しは暗い。この出来事を取り上げたメディアによれば、ハクトウワシの卵は普通産まれてから35日ほどで孵化するが、もう40日以上も経っているとのこと。
Friends of Big Bear ValleyのFacebookには、「時に自然は見ているのが辛い。特に、我々人間にとって理不尽と感じられる事が起こった時は、辛いものだ」と書かれている。まったくその通りだと思う。(了)
出典元:The Western Journal:‘Hard to Watch’: Mating Pair of Bald Eagles Lose Newly Hatched Baby as It Dies Still in Eggshell(3/25)