住宅の壁の中から見つかった子猫は、顔の左右が違う「キメラ」猫だった【アメリカ】
顔の左右が別の猫みたい、という珍しい猫が、アメリカ・テネシー州の動物保護団体に保護され、その写真がSNSに公開されている。
家の壁の中から救出された
アプリコットと名付けられたその子猫は、先月下旬、テネシー州ナッシュビル市の野良猫保護団体「ナッシュビル・キャット・レスキュー」に運ばれて来た。
この投稿をInstagramで見る
同団体によれば、最近市内に引っ越して来たある家族が家の改築をしていたところ、家の壁の中にいるアプリコットと、もう1匹の姉妹猫を発見したそうだ。母猫は見つからず、2匹とも保護された。2匹がどうやって壁の中に入り込んだかは不明だ。
現在は2匹とも、保護施設にいる別の母猫とその子猫たちに混じって、まるで家族のように育てられているという。
顔の左右が別の猫
アプリコットの顔は、見ての通り、左右の毛色が全く別だ。ちょうど2種類の猫が合体したよう。このような猫は、アメリカでは「キメラ猫(chimera cat)」と呼ばれている。「キメラ」はギリシャ神話に登場する怪物の名でもあり、生物学的には嵌合体(複数の遺伝情報を持つ個体)を意味する。
アプリコットの世話をしているボランティアのKikiさんは、インスタグラムに写真を投稿し、キメラ猫についてこう説明する。
「キメラ猫はまさにその外見の通り、2匹の猫が1つになった猫。(生まれる前に)胚が融合したため、2組のDNAを持っています」
また、キメラ猫は左右の目(虹彩)の色が違うものだが、アプリコットはまだ幼く、あと7週間ほどしないと目の色がはっきり現れてこないそう。
非常に珍しいとされるキメラ猫は、過去にもニュースとして取り上げられている。SwitchNewsでも数年前、『左右の色が異なっている!2つの卵子から生まれた「キメラ・ニャンコ」が話題に』の記事で、アルゼンチンの猫を紹介した。
アプリコットは現在、獣医による健康チェックを受けている。それが完了し、離乳して独り立ちできるようになる5〜7週間後には、里親募集が開始されるとのこと。(了)