英で飼われていたハトが迷子になり、大西洋を越えてアメリカで発見される
イギリスで飼育されていたハトが、アメリカで保護されるという、かなり珍しい出来事が起きた。
アラバマ州の住民に保護される
そのハトとは、4歳になる「ボブ」だ。
「ボブ」は3週間前、英仏海峡にあるチャンネル諸島のガーンジー島を出発し、イングランド北部の町、ゲーツヘッドまでのルート、400マイル(約64km)を飛ぶ予定だったという。
その距離は10時間かかるものだったが、「ボブ」はその時間になっても帰ってこなかったそうだ。
ところがその後、大西洋を越えて4000マイル(約6400km)も離れたアメリカのアラバマ州の住民によって、「ボブ」が保護された。
スタッフが飼い主を特定、ウェブで再会
この高齢の住民は6月29日に、モンロー郡アラバマ動物保護センターに連絡。その後センターのスタッフが「ボブ」を保護し、飼い主を探し始めた。
「ボブ」には特徴的な脚バンドがついていたため、センターのスタッフはその後、迷子になった鳥の情報を収集しているサイト「North of East Homing Union(NEHU)」にたどり着き、飼い主のアラン・トッドさんを突き止めたという。
トッドさんはウェブカムで「ボブ」と対面。どのように大西洋を渡ったかについて、次のように推測している。
「おそらく船に飛び乗ったのでしょう。彼(ボブ)は油に覆われていたので、石油タンカーだったかもしれません。昨日見た時はあまりいい状態には見えなかったが、今日見ると一日でかなりよくなっていました」
「ボブ」は獣医の検査も受けており、体重が少ないものの、体調はいいようだ。トッドさんは今後、大西洋を渡り、「ボブ」を迎えに行く予定だという。(了)
出典元:BBC:Missing homing pigeon Bob found 4,000 miles away in Alabama(7/1)