クジラが子供を養子にして育てる?異なる種の2頭を豪沖で目撃
クジラが別の種の子供さえ、養子にして育てているような様子がオーストラリアで目撃され、研究者を驚かせたという。
2頭が別の種であることを確認
そのクジラが目撃されたのは、西オーストラリア州の町、エスペランスの東にあるイレブンマイルビーチ沖とされている。
撮影された写真には、大人のミナミセミクジラと、子供のザトウクジラが一緒に泳いでいる様子が映っていたという。
これを撮影した写真家のジェス・ウォーリングさんは、その後クジラの研究者であるケイティ・ファンネイさんに写真を送付。この2頭が別の種であることを確認したそうだ。
研究者の友人や同僚も驚く
写真を確認したファンネイさんも、次のように述べている。
「(驚いて)完全に吹き飛ばされました。私は実際に、知っているすべての人にテキスト(メール)を送りました。私には、はるかに長い経験を持つ多くのクジラ研究者の友人や同僚がいますが、彼らも同様に本当に驚いていました」
ファンネイさんによれば、この2つの種が交わることはめったになく、確かに一緒にいることはあまりないという。
このため「養子縁組のようなものである可能性が最も高いと思います」と述べている。
ファンネイさんは、今後もザトウクジラがミナミセミクジラから餌をもらって育つことが可能かどうかを調べ、さらに他の研究者らに聞くなどして、調査をしていくつもりだという。(了)
出典元:ABC.net:Young humpback whale photographed with southern right near Esperance(10/31)