盲目の子犬、首に付けた輪のおかげで安全に暮らせることに
アメリカで、盲目の子犬が保護され、フラフープのような輪を着けて暮らしているという。
悪質なブリーダーに殺処分されそうに
その子犬とは、ポメラニアンとプードルのミックス犬である「ボー」だ。
「ボー」は盲目で、アイオワ州の悪質なブリーダーにより、需要がないからとの理由で殺処分されそうになっていたところ、兄弟犬とともに保護されたという。
そして10月下旬、生後3カ月の時に、ニュージャージー州に住むジェニファー・トリプッカさん(35歳)に引き取られ、現在は同州在住のサマンサ・ヒルストレムさん(37歳)に育てられているそうだ。
「ボー」は目が見えなかったが、今では「ハロ(光の輪)」と呼ばれる視覚障害犬が安全に移動するためのフラフープのような道具を身につけ、安全に暮らしているという。
これを着けることで、一定の方向に向かっても安全かどうかを判断できるようになるそうだ。
もう一匹の全盲の犬と暮らすことに
サマンサさんは以前から、全盲の「フィン(13歳)」という犬を飼っていたという。
そして今回、SNSでジェニファーさんと知り合い、「ボー」を預かり、育てることを決意したそうだ。
「ボー」は12月1日、サマンサさんの元へ連れてこられ、「フィン」と共に暮らすことになったとか。
しかしそれから36時間後に、「フィン」は亡くなってしまう。サマンサさんは、「フィン」が「ボー」を引き合わせてくれたとした上で、次のように述べている。
「もし私がフィンのママになることがなく、盲目の犬の世話の仕方を学び、フィンの世話をすることがなかったら、ボーの世話をすることはできなかったでしょう」
サマンサさんによれば、「ボー」は「とても賢く」、すでにトレーニングを開始しているという。
実際にサマンサさんの命令を認識する方法や、部屋の配置を覚えること、効率的な移動を確認する方法を学んでいるそうだ。(了)
出典元:METRO:Blind dog wears ‘hula hoop halo’ to stop him bumping into things(12/9)