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「ハービー」の洪水もへっちゃら!集団で水に浮いて生き抜くヒアリの生命力が驚異的【動画】

「ハービー」の洪水もへっちゃら!集団で水に浮いて生き抜くヒアリの生命力が驚異的【動画】
Twitter/Mike Hixenbaugh‏

日本でも港などで目撃情報が寄せられている「ヒアリ」。その驚異的な生命力を示す動画が、アメリカで撮影された。

 

「ハービー」による洪水の現場で目撃

 

その映像が撮られたのはテキサス州の大都市、ヒューストン。動画にはヒアリが水の上で集団でまとまり、浮いている様子が写っている。

 

しかもよく見ると1匹1匹が密接に絡まり合い、まるで1つの「イカダ」のような固まりを形作っている。

英紙METROによればこのヒアリの群れは、ハリケーン「ハービー」によって先週から大規模な洪水に見舞われたヒューストンの街でいくつか目撃されているという。

 

しかもアリたちは足裏にある粘着質なパッドで体をくっつけており、洪水などの災害にあっても2分弱でこのような「イカダ」を形作ることができるそうだ。

 

群れをいじったら体を這い上がってくる

 

ただし専門家によれば、このようなヒアリの群れを見かけても、棒などを使って散らさない方がいいという。

 

Clemson大学の昆虫学者、Tim Davis氏も2015年のインタビューで次のように語っているそうだ。

 

「もし人が群れの『イカダ』と接触するか、もしくはそれをバラバラにしようとしたら、ヒアリはすぐに分散して体に這い上がってくるでしょう」

 

刺されると死に至ることも

 

ヒアリは体長が2.5~6mmほどの小型のアリで、体は赤茶色。熱帯原産だが、亜熱帯や温帯でも生息できるという。

 

腹にある毒針で刺されるとやけどのような激痛が生じるため「火蟻(ひあり)」の名がついたそうだ。また人によってはアナフィラキシー・ショック(アレルギー反応)を起こし、死に至る場合もあるとされている。

 

在来のアリと競合すると、巣を襲って全滅させるとか。また「世界の侵略的外来種ワースト100」に分類されており、環境省は2005年に特定外来生物に指定しているそうだ。

 

それにしてもこのような形で洪水さえも乗り越えてしまうとは、恐るべき生命力と言えるかもしれない。(了)

 

出典元:METRO:Venomous fire ants are forming ‘floating islands’ in Houston flood waters(8/29)

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