仏マクロン大統領、640万円分もの高級食器を購入し批判に晒される


フランスのエマニュエル・マクロン大統領が、高級ディナープレート購入に5万ユーロ、日本円にして640万円もの大金をつぎ込み、批判に晒されている。

 

総額は6400万円?

 

マクロン大統領が今回購入したのは、ディナープレートなどの1200もの食器皿。

 

それらの食器は、フランス人アーティストEvariste Richer氏がデザインするもので、生産工場は 1848年以来大統領官邸に磁器を供給してきたフランス・セーブルの工場とのこと。

 

この工場長を務めるRomane Sarfati氏は、食器の生産は人間の手によって行われており、一皿の製作には最低でも5時間がかかる、としている。

 

 

気になるお値段は、公式の発表によると総額5万ユーロ、日本円にして640万円ほどだという。

 

しかしフランスの週刊誌「Le Canard enchaîné」は、それをはるかに上回る50万ユーロ、日本円にして6400万円ほどの額を算出。

 

同誌はこれについて、400~500ユーロ(約5万1300円~6万4100円)になる定価を基に算出した、としている。

 

他方で食器の生産にかかる費用は工場の年間予算から支払われるため、約640万円ほどの大金は食器のデザインを行うアーティストらに支払われる額になるとのことだ。

 

 

高級食器の購入に批判殺到

 

一方、この高級食器の購入に関しては、フランス国民の間で怒りが噴出している。

 

それというのもこの食器購入の発表と前後して、大統領府で広報部長を務めるSibeth Ndiaye氏が、マクロン大統領の動画をツイッター上に投稿。

 

 

この動画においてマクロン氏は、大きな変革がもたらされているわけではないのに、フランスは「おかしなほどの額を最低限の福祉のために注ぎ込んでおり、人々は貧しいままだ」と熱弁。

 

さらにマクロン氏は「貧しく生まれた人は貧しいままだ。我々は(貧しい)人々がそこから抜け出すための何かをしなければならない」と続けて語っている。

 

他方、動画ではこの後、教育へのより多くの投資と生活保護などの受給者に汚名を着せるような社会保障制度の改革を行うべきだ、とも訴えている。

 

しかし“おかしなほどの額”を福祉に注ぎ込んでいる、とする動画が撮影された裏で、マクロン氏が高級食器購入に大金を投資したことが、どうやらフランス国民の怒りを買ってしまったようだ。

 

 

新たな食器購入の理由は古くなってしまったから

 

一方、このタイミングで食器を購入する理由として、大統領府側は食器が古くなっており、完全なセットではなくなってしまっているため、としている。

 

しかしこれまで大統領官邸で使用されていた食器は、古いもので1950年代のルネ・コティ大統領が使用していたものが含まれる一方、新しいものではわずか10年ほど前のジャック・シラク大統領が使用していたものも含まれているとされており、これほど大規模な食器購入にはやはり疑問が残りそうだ。

 

“裕福な大統領”と呼ばれることを嫌ってきたマクロン大統領。しかし今回の食器購入は、彼自身が嫌う呼び名の通りの行動ではないだろうか。(了)

 

出典元:BBC News:Macrons’ new dinner plates spark French cash row(6/14)

出典元:The Guardian:China crisis: Macrons under fire in France over cost of new plates(6/14)

出典元:New York Times:Let Them Eat on Fancy Plates: Emmanuel Macron’s New China(6/14)