イタリア選挙戦でネオ・ファシストの集会に人々が抗議、警察が出動する事態に
3月4日に総選挙を控えたイタリアでは、各地で行われている極右政党の集会に対し人々が抗議の声を上げ、警察と衝突する事態となった。
ネオ・ファシストの集会に抗議
その事態が起きたのは2月18日、ローマの南にあるナポリでは当時、「Casa Pound」と呼ばれるネオ・ファシスト党の集会が行われていたとされている。
しかしそこへ反ファシストを唱える人々が集結。集会を妨害しようとしたため警察と衝突、20人が逮捕された。
イタリアの新聞社、La Republicによれば人々は発煙爆やクラッカーなどを使って警察を威嚇し、逮捕に抗議としたという。
#Bologna #Italy – Clashes with police just broke out during the #antifa protest against the meeting of neo-fascists. pic.twitter.com/VUihrQdx6y
— ѕyndιcalιѕт (@syndicalisms) October 18, 2014
他の複数の街でも同様の事態
一方、ベニスでも極右グループ「Forza Nuova」のリーダーであるRoberto Fiore氏が姿を現すことに抗議し、数千人が集まったそうだ。
またBolognaという街で「Forza Nuova」が集会を開いた時も、極右政党に抗議する人々が規制線を越えようとした際、警察は放水銃を使い7人がケガを負ったとされている。
この出来事は、ファシストに抗議する人々が広場を占拠しようとし、警察がそれを阻止した時に起きたという。そして抗議する人々は逮捕される前に、「今日は抵抗の日だ」と叫んだとか。
#Italy More pics from #Bologna antifascista today. http://t.co/Hsvl2CEAbU @CasBologna pic.twitter.com/w9Kh5iHYSu
— eⒶtps (@eatps_) October 18, 2014
右傾化に抗議する集会は過去にも
イタリアでは不透明な経済の行方と、増加する移民への懸念が高まり、近年極右思想が広がっているという。
そして2月には極右思想に染まったと思われる男が、差別意識から6人のアフリカ系の移民へ発砲。この事件を受け、イタリア中央部のMacerataという街では、反ファシストを唱える人々が数千人集まり、右傾化へ抗議の意志を示している。
3月4日に行われる総選挙では、右翼政党が数を増やすと見られているが、絶対的多数の議席を獲得する可能性は低いと見られているそうだ。
イタリアの政治はどうなっていくのか、今後の動きを見守りたい。(了)
出典元:EXPRESS:Italy election 2018: Far-right parties clash with antifascists protesters across country(2/19)
参考:INDEPENDENT:Italy election: Anti-fascist and far-right protesters clash in campaign rallies before March vote(2/24)