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使用されたサリンはシリアの研究所で製造されていた、仏政府が証拠を入手

使用されたサリンはシリアの研究所で製造されていた、仏政府が証拠を入手
Facebook/Jean-Marc Ayrault

フランス外務省は、先日シリアで使われたサリンが、政権側によって作られたものであるという証拠を入手したと語った。

過去に使用されたサンプルと比較

 

英紙Independentによれば、フランスのJean-Marc Ayrault外務大臣は、2013年にシリア政府軍が使用したとされるサリンのサンプルを比較分析し、4月4日に使用されたサリンが政府軍のものであると判断したという。

 

Ayrault外務大臣は声明で次のように語っている。

 

「私はある情報筋から、(今回)採取されたサリンのサンプルの製造工程が、シリアの研究所で開発される際の典型的な方法であることを突き止めました」

 

「この製造方法は(使用されたサリンが)政府軍側によって作られたという証です。またそれは、私たちにサリン攻撃に対する責任を追求させることを可能にするものです」

 

「それを知ることができたのは、私たちが以前(2013年)のサリン攻撃の際のサンプルを保存してきたからで、(今回との)比較のためにそれを使うことができたからです」

flickr_Freedom House

アサド大統領はサリンの使用を否定していた

 

シリア政府は2013年の夏に反体制派に対してサリン攻撃を行い、世界から非難され、国連の化学兵器禁止条約にも加盟。その後、全ての化学兵器を引き渡したとしてきた。

 

しかし4月4日にイドリブ県のKhan Sheikhoun村で再びサリンによる攻撃が行われ、アメリカは政府軍の仕業だとして、シリアの空軍基地にトマホークを59発打ち込んだ。

 

これに対しシリア政府は反発し、サリンは反体制派が貯蔵していたもので、それが空爆の際に飛散したと主張。

 

アサド大統領も先日、テレビのインタビューで「シリア政府軍がサリンを使ったというのは100%でっち上げだ」とし「化学兵器も持っていない」と明言していた。

「疑いの余地はない」

 

しかしAyrault外務大臣によれば、フランスの諜報員はシリアの「スホーイ 22」という戦闘機がKhan Sheikhoun村を6度に渡って攻撃しているのを突き止めているという。

 

そして最後に「そこで使われたサリンが、シリアの研究所で製造されたものであることは疑いの余地がない」と語ったそうだ。

 

出典元:INDEPENDENT:France reveals ‘proof’ Bashar al Assad carried out Syria chemical attack(4/26)

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