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大気汚染対策で2030年までに全て電気自動車に置き換える:インド・エネルギー相

大気汚染対策で2030年までに全て電気自動車に置き換える:インド・エネルギー相
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先日、インドで2030年までに国内を走る車を電気自動車に変えるという方針が発表された。

国産の電気自動車を作り環境対策

 

英紙Independentによれば、ニューデリーで開かれた「2017年インド産業連合会年次総会」において、電力・石炭・再生可能エネルギー省のトップであるPiyush Goyal大臣は、今後より大々的に電気自動車を導入する方針だと述べたという。

 

このことは燃料の輸入費用を下げると同時に、大気汚染など車を走らせることで発生するさまざまなコストを下げる狙いがある、と語ったそうだ。

Piyush Goyal

 

またGoyal大臣は記者団に対し「私たちは自前で電気自動車を作るつもりです。この考えは、2030年までには1台のガソリン車もディーゼルの車もこの国で販売されなくなるということです」と述べている。

 

もっとも電気自動車業界に対しては2、3年の間、政府からの補助金が必要になるという見方を示している一方、その後は補助金ではなく、需要によって車両の生産が行われることを期待しているとか。

Piyush Goyal

大気汚染の悪化は中国以上

 

実は国際環境NGO「グリーンピース」が今年行った調査によれば、インドでは「屋外」の大気汚染が原因とみられる病気などで毎年120万が死亡しているという。

 

さらにその報告書では、大気汚染によってインドでは国民の健康と経済が危機に直面していると書かれており、次のように述べられているそうだ。

 

「大気汚染によって引き起こされる死者数は、タバコによる死亡者よりわずかに満たないだけで、有害なスモッグのレベルによりGDP(国内総生産)の3%が失われている。しっかりしたモニタリング・システムを緊急に設置することが必要とされている」

 

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しかもインドでの大気汚染の状況は悪化し続けており、2015年には屋外での大気汚染による死者数は中国を抜いたとされ、実際にデリーでは微粒物質の濃度はWHOが定めた年間制限値の13倍もあるという。

 

Goyal大臣はこの電気自動車の計画は、デリーのような汚染状況が常に高いレベルにある、消費者の多くいる中心地をターゲットに進める予定だとしている。(了)

 

 

出展元:INDEPENDENT:India to make every single car electric by 2030 in bid to tackle pollution that kills millions(5/1)

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