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イスラエルのネタニヤフ首相は、記者会見で「ハマス」との戦争が、今後何カ月も続くとの見通しを示した。

フィラデルフィア回廊の管理を取り戻す

ネタニヤフ首相は12月31日、「ハマスが排除され人質が返還されるまで、戦争は何カ月も続くだろう」と語ったという。

また「私たちはガザ地区が、イスラエルにとって、もはや脅威にならないことを保証するだろう。戦争は頂点に達している」と述べたそうだ。

さらにネタニヤフ首相は、ガザ地区とエジプトとの国境にある緩衝地帯、フィラデルフィア回廊の管理を取り戻し、そこでのイスラエル軍の任務を拡大すると宣言。次のように述べた。

「ガザとエジプトの国境に沿って走る緩衝地帯のフィラデルフィア回廊は、イスラエルの手になければならない。そこを閉鎖しなければならない。これ以外の取り決めでは、我々が求める（ガザ地区での）非武装化を確実にできないことは明らかだ」

フィラデルフィア回廊の目的は、エジプトとガザ地区の間での武器や弾薬を含む違法な物品や、人の移動を阻止することだったが、2005年にイスラエルがガザ地区から撤退し、回廊の管理を放棄していた。

再び休戦を実現させるための試み

そんな中、再びガザ地区での休戦を実現させるため、国際的な調停の努力が続けられている。

アメリカの報道機関「Axios」などによれば、カタールの調停者がイスラエルに対し、「『ハマス』は休戦と引き換えに、新たな人質解放に向けた協議を再開する用意がある」と伝えたという。

また「ハマス」の代表団は12月29日、エジプトのカイロを訪れ、継続可能な停戦、パレスチナ人の段階的解放、そして最終的には戦争の終結を提案するエジプトの計画について話し合ったそうだ。

ハマスと共闘する武装組織「イスラム聖戦」も12月30日、パレスチナの各派がエジプトの提案を「検討中」であると述べたという。

「イスラム聖戦」の首席交渉官、ムハマド・アル・ヒンディー氏は、「数日以内に、各派から返答が来るだろう」と述べたそうだ。（了）

出典元：The Guardian：Israel-Gaza war live: Netanyahu targets control of Gaza-Egypt border in ‘many months’ of war on Hamas(2023/12/31)