「イランの攻撃は遅かれ早かれ…」米大統領が発言、各国がイスラエルへの渡航禁止
アメリカのジョー・バイデン大統領は、イランによるイスラエルへのミサイル攻撃などが、今後行われるとの見通しを述べた。
イランに対し、攻撃を止めるよう促す
バイデン大統領は4月12日、記者団に対し、イランがイスラエルを「遅かれ早かれ」攻撃すると予想していると述べ、イラン政府に対し改めて「やめるよう」促した。
その上でバイデン大統領は「我々はイスラエルの防衛に専念している。私たちはイスラエルを支援するつもりだ。我々はイスラエルの防衛を支援し、イランは成功しないだろう」と述べたという。
この発言に先立ち、ホワイトハウス・国家安全保障担当のジョン・カービー報道官は、イランによるイスラエルに対する大規模な攻撃の脅威は依然として「現実的」であると警告した。
イスラエルは4月1日、シリアのダマスカスにあるイラン領事館を空爆し、革命防衛隊の幹部など6人が死亡した、これに対し、イランは報復を行うと主張し続けている。
各国が自国民に渡航禁止
そのような緊張が続く中、アメリカ政府はイスラエルにいる自国の政府職員と家族に対し、テルアビブやエルサレム、ベールシェバなど広いエリアの外への個人旅行を禁止にした。
またフランスやインド、ロシア、ポーランド、イギリスも、イランによる攻撃の脅威が広がる中、イスラエルやパレスチナ占領地、そして場合によってはより広範囲の地域へ旅行をしないよう国民に警告したという。
ドイツ政府も、イランとイスラエルとの緊張が突然激化する危険性と、ドイツ人がイラン国内で恣意的に逮捕される危険性があるとして、自国民に対しイランから出国するよう警告した。
ガザ市で5人が死亡、30人が負傷
一方、ガザ地区では4月12日にも、イスラエル軍の攻撃が行われ、数多くのパレスチナ人が死傷した。
ガザ地区の民間防衛局によれば、イスラエル軍がガザ市中心部にあるZarqaエリアに対し空爆を行い、これまでに少なくとも5人のパレスチナ人が死亡、30人が負傷したという。
またヨルダン川西岸地区でも、イスラエル人の入植者が、ラマラ北東にあるアル・ムガイル村を襲撃し、パレスチナ人男性1人を殺害した。(了)
出典元:The Guardian:Iranian attack on Israel expected ‘sooner rather than later’, says Joe Biden(4/12)
出典元:Al Jazeera:Israel’s war on Gaza live: One dead as settlers rampage in West Bank(4/12)