スティーブ・バノンが刑務所へ、米連邦地裁が保釈を取り消し
アメリカの連邦裁判所が、トランプ前大統領の元側近に対する保釈を取り消し、刑務所に出頭するよう命じた。
控訴するも有罪が確定
前大統領の側近だったスティーブ・バノン被告は2022年10月、連邦議会襲撃事件(2021年)を調査している下院特別委員会の召喚状に従わなかったとして有罪判決を受け、4カ月の刑を宣告されたという。
その後、バノン被告は控訴を行い、連邦地裁のカール・ニコルズ判事も刑の執行延期に同意していそうだ。
しかし先月、控訴裁判所はバノン被告の主張を却下。最終的に有罪が確定したため、連邦検察官は、裁判所に対し、刑を執行するよう要請していた。
そして6月6日、ニコルズ判事はバノン被告の保釈を取り消し、7月1日までに刑務所に入るよう命じた。
「トランプ氏を封じ込めることが目的」
判事が決定を下したのち、バノン被告は裁判所の外で、控訴した意図についてカメラに向かって繰り返し述べ、次のように司法省の高官を非難したという。
「これはすべて、1つのことを目的としている。それはMAGA運動を封じ込めること、草の根保守派を封じ込めること、トランプ前大統領を封じ込めることだ。どんな刑務所や拘置所を建設しても、私を黙らせることはできない」
バノン被告は以前、首席戦略官としてトランプ政権で強い影響力を発揮し、一時は「大統領の最側近」とか「陰の大統領」とも言われていたという。
しかしその後、バノン被告は政権内で、他の上級顧問や補佐官と対立。白人至上主義的な立場をとるバノン被告の更迭を求める声が高まり、トランプ大統領によって解任された。(了)
出典元:ABC News:Judge orders ex-Trump adviser Steve Bannon to report to prison by July 1(6/7)