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ネタニヤフ首相が戦時内閣を解散、国内では大規模な反政府デモ

ネタニヤフ首相が戦時内閣を解散、国内では大規模な反政府デモ
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イスラエルのネタニヤフ首相は6月17日、戦時内閣を解散すると明らかにした。

 

「戦時内閣はもはや必要ない」

 

ネタニヤフ首相は17日の夜、内閣での安全保障会議の最中に、ガザ侵攻のために昨年、組閣された戦時内閣を解散すると明らかにした。

 

1週間前には、穏健派のベニー・ガンツ前国防相と、ガディ・アイゼンコット氏がすでに戦時内閣から離脱しており、ネタニヤフ首相は「戦時内閣はもはや必要ない」と他の閣僚らに伝えたという。

 

この解散は、「ハマス」や「ヒズボラ」との戦いにおいて決定権を固めるための試みとみられ、今後ネタニヤフ首相は、ガラント国防相やロン・ダーマー戦略相、または極右政治家など含む、少人数の閣僚らと共に、ガザ侵攻について協議するとみられている。

 

イスラエル国内で大規模な反政府デモ

 

一方、イスラエル国内では、反政府デモが続いており、何万人もの人々が、エルサレムに集結し、即時に選挙を行うことと、ガザ紛争の終結を要求したという。

 

デモ参加者は、イスラエルの国会にあたる「クネセト」から、ネタニヤフ首相の私邸まで、イスラエル国旗を掲げ、反政府スローガンを唱えながら行進したそうだ。

 

 

ネタニヤフ首相は、10月7日の「ハマス」の襲撃を許し、過去の汚職疑惑についても責任を追及されているため、ガザ地区での戦闘を長引かせて責任を逃れようとしているとの見方が出ている。

 

イスラエルの野党指導者であるヤイル・ラピド氏も、エルサレムのイスラエルの国会前で行われた大規模デモに参加したという。

 

トラックを待っていた8人が死亡

 

ガザ地区南部のラファでは、主要幹線道路沿いで物資を積んだトラックを待っていたパレスチナ人に向けて、イスラエル軍が攻撃を加え、少なくとも8人が殺害された。

 

イスラエル軍は南部のカレム・アブ・サレム(ケレム・シャローム)の検問所から、北へ伸びる主要道路沿いでは、日中、戦闘を停止すると述べていた。

 

しかし今回の攻撃を受け、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)のフィリップ・ラザリーニ事務局長は、「作戦上何も変わっていない」と非難した。

 

しかもイスラエル軍は支援物資の搬入を増加させるために、戦闘を一時中止し、トラックが安全に通行できるように道路を守るとしていたが、17日には8台のトラックしか通らなかったという。(了)

 

出典元:Al Jazeera:Israel war on Gaza live: Fighting ongoing despite aid ‘pause’ pledge(6/17)

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