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「極右に投票しないよう!」フランスのスポーツ選手ら200人が有権者に訴える

「極右に投票しないよう!」フランスのスポーツ選手ら200人が有権者に訴える
X_@lequipe

フランスでは下院(国民議会)の選挙戦が始まっているが、そんな中、有名なスポーツ選手たちが異例にも、政治に関して発言した。

 

200人以上のアスリートが極右を批判

 

今月初旬に行われたヨーロッパ議会選挙ではマリーヌ・ル・ペン氏が率いるフランスの極右政党「国民連合」が、マクロン大統領の「与党連合」の倍以上も議席を確保した。

 

これに対しマクロン大統領は、国民の判断を仰ぐとし、議会下院(国民議会)を解散。17日から本格的な選挙戦が始められた。

 

そして17日には、フランスの200人以上のアスリートやスポーツ選手が、下院議会選挙で極右を拒否するよう有権者に求める公開書簡に署名したという。

 

「黙って見過ごせない」

 

その公開書簡では、次のように述べられていたという。

 

「プロのスポーツ選手、コーチ、意思決定者として、私たちは極右がわが国で権力を握るのを黙って見過ごすことはできません」

 

「私たちは自分たちと子供たちに、どのような未来を望んでいるのでしょうか?極右が支配する独裁政権のように、他者への恐怖、疑念、暴力が国家の中心にある社会で、子供たちが暮らすことは想像もできません」

 

「私たちはスポーツに情熱を持つすべての人に、極右の台頭に対抗するよう呼びかけます。6月30日と7月7日の投票は、市民の義務であるだけでなく、私たちの国、愛する人、そして極右が権力を握れば差別の餌食となる、私たちよりも弱い立場にある全ての人々に対する愛の行為でもあります」

 

サッカーのエムバペ選手も極右に懸念

 

この公開書簡は、サッカー・フランス代表のキリアン・エムバペ選手などが、この選挙に関して発言した後に、発表されたという。

 

エムバペ選手は16日の記者会見で、名指しを避けながらも、極右の「国民連合」や極左の政党を権力の座につかせないよう訴え、次のように述べた。

 

「私はフランス国民全体だけでなく、若者にも語り掛けたいと思っています。私たちは変化を起こせる世代です。両極端の勢力が権力の門を叩いています。私たちには国の未来を選ぶチャンスがあります」

 

 

またフランス代表のマルクス・テュラム選手も、極右のマリーヌ・ル・ペン氏が率いる「国民連合」と、エリック・ゼムール氏の「レコンキスタ党(再征服)」を拒否するよう有権者に呼びかけたという。

 

出典元:The Guardian:Don’t vote for the far right, French sports stars urge public(6/17)

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