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「ハマス」が既存の停戦案の実行を望む、声明で明らかに

「ハマス」が既存の停戦案の実行を望む、声明で明らかに
X_@Aldanmarki

ガザ地区を支配する「ハマス」は、これまでの協議に基づく停戦を望んでいると、声明を発表した。

 

米大統領などが提示した停戦案を望む

 

「ハマス」側は8月11日、ガザ地区での停戦のために、新たな協議を行うのではなく、過去の協議に基づいた計画を提示するよう、仲介者に求めたという。

 

その上で、「ハマス」側は公式テレグラム・チャンネルにおいて声明を発表し、次のように述べた。

 

「バイデン大統領の5月31日の停戦案、5月6日に仲介者のカタールとエジプトが提示した枠組み、および国連安全保障理事会決議2735に基づく停戦案を望んでいる」

 

ただし同時に、停戦協議について次のように述べ、イスラエル側を批判した。

 

「これらはすべてイスラエルの拒否に直面し、さらなるイスラエルの虐殺が行われている。イスラエルは、指導者イスマイル・ハニヤの暗殺を含む、我々の国民に対する犯罪を実行することで、恒久的な停戦に真剣ではないことを示している」

 

また8月10日に、ガザ市にある学校「al-Tabin校」を、イスラエル軍が空爆したことにも言及。この攻撃は「イスラエルが、侵略をエスカレートさせたい証拠」だと指摘した。

 

しかし、それにもかかわらず「ハマス」側は、仲介者が提示し、過去に同意していた停戦案を引き続き支持する、と述べたという。

 

「停戦はハマスへの降伏」と主張

 

イスラエルのネタニヤフ首相は現在も、「ハマスがイスラエルにとって脅威でなくなるまで、戦闘を終わらせない」と誓っている。

 

またイスラエルの極右政治家で、財務大臣のベザレル・スモトリッチ氏も、交渉中の停戦協定は、「ハマス」への降伏となると主張している。

 

しかしこの停戦交渉には、人質の解放も含まれており、8月11日にはイスラエル北部の港町、Haifaでも、停戦交渉を通して人質の解放を目指すよう求めるデモが行われた。

 

ガザ地区で22人が殺害される

 

一方、ガザ地区では8月11日にもイスラエル軍の攻撃が行われ、北部ガザ市のシェイク・ラドワン地区が空爆を受け、1人のパレスチナ人が殺害され、数人が負傷した。

 

またガザ地区中部のヌセイラト難民キャンプの西にある住宅も、イスラエル軍の戦闘機のターゲットにされ、2人のパレスチナ人が死亡した。

 

さらにイスラエル軍は南部のラファ西部にあるタル・アス・スルタン地区へも砲撃を行い、その後2人の遺体が回収されたという。

 

ガザ地区の医療関係者は11日、少なくとも22人のパレスチナ人が殺害されたと明らかにしている。(了)

 

出典元:Al Jazeera:Israel’s war on Gaza live: Hamas wants implementation of agreed ceasefire(8/11)

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