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トランプ大統領、ガザ地区をアメリカが占領し、再建すると主張

トランプ大統領、ガザ地区をアメリカが占領し、再建すると主張

トランプ大統領は2月4日、イスラエルのネタニヤフ首相と会談したが、その後ガザ地区を「引き継ぐ」と発言した。

 

「アメリカが解体や再建の責任を負う」

 

トランプ大統領は、ネタニヤフ首相と会談後、ガザ地区にいるパレスチナ人が、ヨルダンやエジプトに移住すべきだと発言した。

 

その後、記者会見で、アメリカがガザ地区を「引き継ぎ」、「跡地を平らにし」、「再建する」とし、次のように述べたという。

 

「アメリカはガザ地区を引き継ぎ、我々もそれに取り組む。我々はそこを所有し、その場所にある危険な不発弾や、その他の武器をすべて解体する責任を負う。その場所を平らにし、破壊された建物を撤去する。跡地を平らにする。その地域の人々(誰かは不明)に無制限の数の雇用と、住宅を提供する経済開発を創出する」

 

そして現在、ガザ地区で暮らしている180万人のパレスチナ人は、人道的な心を持つ他国へ移住するべきだとし、そこで快適で平和に暮らすことができるだろうとの見方を示した。

 

誰がガザ地区に住むのかとの記者からの質問に対し、トランプ大統領は「世界中の人々だ」と答え、「ガザ地区の潜在力は信じられないほどだ」と述べたという。

 

さらにトランプ大統領は、米軍のガザ地区への派遣に前向きな姿勢を見せたそうだ。

 

アラブ諸国、英、仏、独も非難

 

イスラエルのネタニヤフ首相は、トランプ大統領の後に演説し、ガザ地区がイスラエルにとって脅威にならないようにすることなど、目標を達成するための「斬新なアイデア」だと称賛した。

 

しかし、イスラム組織「ハマス」やパレスチナ暫定自治政府は、トランプ氏の案を、明確に拒絶。エジプトやヨルダン、サウジアラビア、トルコなどの中東諸国も、一斉に反発の声を上げたという。

 

また、イギリスやフランス、ドイツも「ガザ地区からパレスチナの人々を追い出すことは国際法違反だ」などと非難しており、両国は「イスラエルとパレスチナの2つの国家の共存を目指す和平案こそが、唯一の解決策だ」と訴えている。

 

出典元:ABC News:Trump says US will take ‘take over’ Gaza: ‘We’ll own it’(2/5)

出典元:NHK:トランプ大統領“米がガザ地区所有”発言に世界各国が反発(2/6)

 

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