Switch news

知っておきたい世界のニュース

スティーブ・バノンがナチスのポーズ、仏極右指導者が演説を拒否

スティーブ・バノンがナチスのポーズ、仏極右指導者が演説を拒否
X_Evan Dyer

アメリカで極右支持者の集会「保守政治行動会議(CPAC)」が開かれ、そこでトランプ氏の元側近だったスティーブ・バノン氏が、ナチスのポーズをした。

 

「国民連合」の党首が演説をキャンセル

 

スティーブ・バノン氏は2月20日、「保守政治行動会議(CPAC)」の演説で、「戦え、戦え、戦え」と叫び、右腕を伸ばし、指を突き出して手のひらを下に向けたという。

 

この様子を見たフランスの極右政党「国民連合」の党首である、ジョルダン・バルデラ氏は、21日に予定していた同会議での演説をキャンセルすると明らかにした。

 

バルデラ党首は声明で、バノン氏のジェスチャーは、ナチスのイデオロギーに言及するものだったとして非難したそうだ。

 

 

一方、バノン氏はこのジェスチャーを「ナチス式敬礼」ではないと主張。手を振っただけだとし、逆にバルデラ党首について「彼はフランスを率いる資格がない。彼は少年であり、男ではない」と非難したという。

 

また驚くことに、ルーマニアの極右指導者、ジョージ・シミオン氏もバノン氏の意見に賛成し、「歴史家なら誰でも、あれがナチス式敬礼ではなかったと知っている」と述べたそうだ。

 

このようなジェスチャーは以前、イーロン・マスク氏も行ったが、その後彼も「ナチス式敬礼」ではなかったと言い訳をしている。

 

大統領に3期目を促す

 

この会議では2月10日、アルゼンチンのハビエル・ミレイ大統領がマスク氏にチェーンソーを手渡し、マスク氏はそれをステージ上で振り回して、政府効率化省(DOGE)による連邦政府職員の大幅な削減を祝ったという。

 

またバノン氏はこの会議の演説において、「MAGAの未来はドナルド・トランプだ。2028年の選挙もトランプだ!」と述べ、トランプ大統領に3期目を目指すことを促した。

 

 

トランプ氏もこれまで、3期目に意欲を見せるような発言を繰り返しているが、アメリカの憲法では、大統領職は2期までと決まっている。(了)

 

出典元:BBC:French far-right leader cancels speech, accusing Bannon of ‘Nazi’ gesture(2/21)

記事が気に入ったら
Switch Newsをフォローしよう!


Return Top