英軍がウクライナに部隊を派遣へ、トランプ政権の安全保障提供を受け

アメリカのトランプ大統領が、ウクライナの安全の保障をすると発言したことを受け、世界各国が動き出している。
ウクライナの空と陸を守るため
トランプ氏は8月18日、イギリスやフランス、ドイツなどの首脳との会議において、ウクライナへの安全の保証を提供する意思があると伝えた。
その後、アメリカ軍の地上部隊がウクライナの領土内に駐留することはなく、ヨーロッパ各国が地上部隊を派遣し、アメリカは航空面などで支援する可能性があると示唆した。
この発言を受け、世界各国が動き始め、イギリスのトニー・ラダキン国防参謀総長は、ウクライナの空と海を守るために部隊を派遣する用意がある、との意向を示した。
8月20日には、アメリカの国防総省で会合が開かれ、ウクライナの安全保障に関する30カ国間の関わりを最終確認する予定となっているが、ラダキン国防参謀総長は会議の場で、このことを伝えると見られている。
ただしイギリス軍は、ロシア軍と対峙する最前線には駐留せず、あくまで後方支援が中心になると考えられている。
3者会談のための調整が続く
イギリス政府は以前から、ウクライナに最大で3万人規模の兵を送ることを検討していたが、他の国からの反対を受け、規模を縮小することになったという。
トランプ政権がウクライナに安全の保障を与えるというのは大きな転換だが、トランプ氏はこの枠組みは「NATOではない」と否定している。
またホワイトハウスの報道官は、ロシアのプーチン大統領とウクライナのゼレンスキー大統領が「互いに会談する用意がある」と表明したと明らかにした。
その上で、「会談のための調整が進んでいると承知している」と述べたという。(了)
出典元:The Guardian:UK to offer troops to defend Ukraine’s skies and ports in Pentagon talks(8/19)