トランプ大統領、ベネズエラへの地上攻撃を検討、CIAの秘密作戦を承認

アメリカのトランプ大統領は10月15日、大統領執務室での会見で、ベネズエラへの地上攻撃を検討していると明らかにした。
麻薬カルテルに対し、陸上攻撃を検討
トランプ大統領は、9月2日以降、アメリカへ向かう麻薬密輸船への攻撃を命じており、
10月14日にも、ベネズエラ沖で船舶への軍事攻撃を命じた。
そして15日には、記者から、ベネズエラ国内の麻薬カルテルへの攻撃を検討しているかと問われ、トランプ大統領は「陸上攻撃を検討している」と発言したという。
またトランプ氏は、CIAにベネズエラでの秘密工作を許可したことを認めた。
トランプ政権は、ベネズエラのマドゥロ大統領を権力の座から引きずり下ろそうとしており、これらの発言は、さらに状況がエスカレートしていることを示している。
根拠のない「嘘」を繰り返す
トランプ大統領は、これまでもアメリカ軍がベネズエラ沖で、麻薬密輸船を攻撃したと主張してきたが、実は今まで一度も、その船に乗っていた人物や国籍、運んでいた麻薬の種類、そして正確な船の目的地などを明らかにしていない。
また今回の記者会見でも、トランプ氏は根拠も示さず、「我々が撃沈したスピードボート1隻ごとに、2万5000人の命が救われている」と主張したという。
しかもトランプ氏は、バイデン政権下で、ベネズエラが自国の刑務所や「精神病院」を「空にし」、収監者を不法移民としてアメリカへ送り込んでいると、根拠なく述べたそうだ。
さらにトランプ氏は、「多くの国がそうしてきた」と主張。しかしトランプ氏はこの主張を、2024年の大統領選挙前から言い始め、これまでに500回以上、何の証拠もなく繰り返しているという。(了)
出典元:The Guardian:Trump says US looking at land attacks in Venezuela after lethal strikes on boats – live(10/15)