「アメリカがウクライナを裏切る可能性がある」仏大統領が警告

フランスのマクロン大統領は電話会議において、アメリカによる和平交渉の取り組みに、強い懐疑的な見方を示したと報じられている。
電話会談での会話が流出
ドイツの雑誌「Spiegel」が報じた内容によれば、フランスのマクロン大統領は12月1日、ウクライナのゼレンスキー大統領やヨーロッパ各国の首脳と電話会談を行ったという。
そしてマクロン大統領は、アメリカによるロシアとウクライナの和平交渉について、「安全保障上の保証が明確でないまま、アメリカが領土問題でウクライナを裏切る可能性がある」と述べたそうだ。
またドイツのメルツ首相もこの電話会談で、ウクライナに対し「アメリカの交渉担当者は、ゲームをプレーしている」とし、ゼレンスキー大統領に対し、今後数日間は「非常に慎重に」なるべきだと警告したという。
12月1日には、当初ロシアに有利だった和平案の修正に向け、アメリカとウクライナの当局者が会談を行い、ヨーロッパ諸国はウクライナ支持を表明した。
そして12月2日には、アメリカのウィトコフ特使とトランプ大統領の義理の息子であるクシュナー氏がロシアのプーチン大統領と会談したが、和平合意には至らなかった。
「不信感はない」
「Spiegel」はこの内容を12月4日に報じたが、翌5日にフランスのマクロン大統領は、訪問先の中国で記者団に対し、ヨーロッパとアメリカの間に「不信感はない」とし、次のように述べたという。
「ウクライナ問題におけるアメリカとヨーロッパの結束は不可欠だ。何度も繰り返し言ってきたが、我々は協力する必要がある。我々はアメリカ合衆国による和平努力を歓迎し、支持する。アメリカ合衆国は、これらの和平努力を主導する欧州の人々を必要としている」(了)
出典元:France24:France and Germany warn US could ‘betray’ Ukraine in push for peace, Speigel reports(12/4)
出典元:The Guardian:‘No mistrust’ between Europe and US over Ukraine, Macron says(12/5)

























