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マクロン大統領夫人がフェミニストに対して差別的な発言、批判を浴びる

マクロン大統領夫人がフェミニストに対して差別的な発言、批判を浴びる
X_Le Parisien

フランスのブリジット・マクロン大統領夫人が、公の場所で不適切な言葉を使ったとして、批判されている。

 

公演を妨害した活動家らに差別的発言

 

マクロン大統領夫人は12月7日、パリにある劇場「Folies Bergère」を訪れ、舞台裏でフランス人俳優兼コメディアンの男性、アリ・アビタン氏と会話をしていたという。

 

実は前夜、この劇場にはフェミニストの活動家たちが現われ、「アビタン、レイプ犯!」と叫び、彼の公演を妨害していたそうだ。

 

そこでマクロン夫人は、アビタン氏にどんな気分かと尋ねた時、彼は「恐ろしいと感じている」と答えたという。

 

その時、マクロン夫人は、フェミニストの活動家のことを差別的な言葉「sales connes(汚い、あるいは愚かな女たち)」と呼び、再び現れたら「追い出す」と語ったそうだ。

 

この時の動画は撮影されており、その後フランスの著名人や左派政治家たちは、マクロン大統領夫人が、侮辱的で性差別的な言葉を使ったとして非難した。

 

レイプ疑惑の捜査を打ち切る

 

フランスメディアによると、治安判事は2021年、アビタン氏に対して行われたレイプ疑惑の捜査を、証拠不十分を理由に打ち切ったという。

 

フェミニスト団体「Nous Toutes(私たち全員)」は、活動家らがアビタン氏の公演を妨害したのは、フランスにおける性暴力をめぐる「不処罰の文化」に抗議するためだと主張、次のように訴えた。

 

「レイプ容疑の男性のために、レッドカーペットを敷き、性差別的・性暴力を常態化させるような会場(劇場)を非難します。これは被害者に対する公然たる侮辱です。被害者の皆さん、私たちはあなたたちを信じます。レイプ犯の皆、私たちはあなたたちを許しません!」

 

大統領夫人が謝罪すべきと批判

 

マクロン夫人の発言は物議を醸し、一部の左派の政治家たちは、性差別的なスラングの使用を批判、大統領夫人は謝罪すべきだと主張したという。

 

また複数の著名人が、ハッシュタグ「#salesconnes」を付けて、フェミニスト活動家たちへの支持を表明したそうだ。(了)

 

出典元:The Guardian:Brigitte Macron criticised after using sexist slur against feminist protesters(12/9)

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