トランプ大統領、グリーンランドに関する「将来的な枠組み」に合意、欧州8カ国への関税を撤回

アメリカのトランプ大統領は1月21日、NATO事務総長との会談後、ヨーロッパ各国への関税を撤回した。
NATO事務総長と会談
トランプ大統領は21日、世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)が開催されるスイス東部ダボスで、NATO事務総長のマルク・ルッテ氏と会談。
その後、トランプ氏は、会談が「非常に生産的」だったとし、グリーンランド問題に関する「将来的な枠組み」に合意したと述べた。
その枠組みの中身は明らかにされていないが、トランプ氏は、アメリカのグリーンランド領有に反対の立場を示していたヨーロッパの8カ国に対する関税も、撤回すると発言した。
この関税は2月1日から8カ国に10%を課すもので、トランプ氏はグリーンランドの合意が成立しなければ、6月1日から関税を25%に引き上げると警告していた。
EUは「貿易バズーカ」を検討
トランプ氏の関税に対し、ヨーロッパ各国の首脳らは1月18日に緊急会合を開催。フランスのマクロン大統領は欧州連合(EU)に、「貿易バズーカ」と呼ばれる反威圧措置(ACI)の発動を要請したという。
これはEU市場へのアクセスを一部遮断し、輸出制限をかけるもので、アメリカへの幅広い対抗措置となる。
また20日には、欧州議会が、昨年7月にアメリカと合意した貿易協定の承認を停止する方針を固めたと報じられ、アメリカとヨーロッパの双方で株価が下落。
欧州市場は2日連続して下がり、アメリカではダウ平均株価が1.7%以上、S&P500は2%以上、ナスダックは約2.4%下落して取引を終えたという。
このことについて、トランプ大統領はダボス会議での演説で、グリーンランドとアイスランドを混同し、「アイスランドには、我々を助けてくれる人はいない。それは確かだ。昨日、我が国の株価が初めて下落したのは、アイスランドのせいだ。だからアイスランドはすでに我々に多大な損害を与えているのだ」と述べた。
Trump is now confusing Greenland and Iceland: “They’re not there for us on Iceland, that I can tell you. Our stock market took the first dip yesterday because of Iceland. So Iceland has already cost us a lot of money.” pic.twitter.com/Iu9CI6M2ku
— Aaron Rupar (@atrupar) January 21, 2026
またトランプ氏は記者会見で、「たいてい彼らは、私のことを、彼は酷い独裁者タイプの人間だと言う。まあ、私は独裁者だ。しかし時には、人々は独裁者を必要とする」とも発言したという。
Trump: “Usually they say, ‘he’s a horrible dictator-type person.’ I’m a dictator. But sometimes you need a dictator.”
pic.twitter.com/n4olnhwLN2— Republicans against Trump (@RpsAgainstTrump) January 21, 2026
またBBCは、トランプ氏がダボス会議で、異なる主張や誤った説明を連発していると報じている。
BBCニュース – トランプ氏の演説、異なる主張や誤った説明を連発 ダヴォス会議https://t.co/2EFDhWQAaW pic.twitter.com/cPOidKGlih
— BBC News Japan (@bbcnewsjapan) January 22, 2026
グリーンランドの一部を米の領土に
今回の「将来的な枠組み」については明らかにされていないが、NATOの当局者は、デンマーク自治領グリーンランドにアメリカの主権的領土とみなされる土地を設け、そこに追加の軍事基地を建設するのをデンマークが認める案があると明らかにしたという。
トランプ大統領も、合意の詳細には触れなかったが、グリーンランドに一部配備されるアメリカのミサイル防衛システムに関する協議が継続中だと述べたそうだ。
その上で「この合意は永久に有効だ」と発言し、「合意の構想はできている。アメリカにとっても、彼らにとっても非常に良い合意になるだろう」と語ったという。(了)
出典元:The Guardian:Trump walks back Greenland tariffs threat, citing vague ‘deal’ over territory(1/21)


























