米・イランとの和平協議が対面で開始、イスラエルはレバノンへの攻撃を継続

アメリカとイランの代表団が、パキスタンで正式に和平協議に入ったと報じられている。
対面での3者協議を開始
アメリカのバンス副大統領と、イラン議会のガリバフ議長、アラグチ外相は4月11日、パキスタンの首都・イスラマバードに到着した。
その後、アメリカ側とイラン側は、それぞれパキスタンのシャバズ・シャリフ首相と会談した。
イラン側は前日、交渉開始の前提条件として、アメリカがイスラエルのレバノンへの攻撃を停止させること、イランの凍結資産を解除することを要求。そのため交渉が開始されるかどうかも、危ぶまれていた。
しかしその後、パキスタン政府は、アメリカとイランとの3者会談が正式に、対面で開始されたと発表した。
この交渉には、アメリカのバンス副大統領、スティーブ・ウィトコフ特使、トランプ氏の娘婿であるジャレッド・クシュナー氏、そしてイランのガリバフ議長、アラグチ外相、パキスタン陸軍のトップであるアシム・ムニール参謀長が出席したという。
イスラエル軍がレバノンを攻撃
一方、イスラエル軍はレバノンへの攻撃を続けており、11日には過去24時間でレバノン国内の200カ所以上の施設を攻撃したと発表した。
イスラエル側は、これらの攻撃が「ヒズボラ」の施設に対するものだと主張しているが、レバノン側は、南部への空爆で、救急隊員3人を含む10人が死亡したと発表している。
またレバノン保健省によれば、これまでのイスラエル軍の攻撃により、死者数は2000人を超え、負傷者は6300人以上に上ったという。
さらにイスラエル軍は11日、停戦中であるにも関わらず、ガザ地区へも攻撃を行った。
11日にはガザ地区中部のブレイジ難民キャンプにある警察の検問所が、イスラエル軍の空爆を受け、少なくとも6人が死亡。また、北部のベイト・ラヒアも空爆を受け、少なくとも1人が死亡した。
しかもイスラエルのネタニヤフ首相は、現在アメリカとイランとの協議が進められているにも関わらず、「私の指導の下、イスラエルはイランのテロ政権とその代理勢力と戦い続ける」と述べた。
またトランプ大統領は、アメリカのメディアがイランとの戦争で「負けた」と報じていることについて、フェイクニュースだと発言。イランの軍事力を完全に破壊し、イランの指導者は死に、ホルムズ海峡は間もなく開通すると主張した。
しかし実際にはイランの軍事力は完全には破壊されておらず、目標であった体制転換も果たせず、ホルムズ海峡は事実上イラン側により掌握されている。
そのため原油価格が高騰し、世界経済にも大きな影響を及ぼし、アメリカ国内のインフレ率も上昇。その結果、トランプ氏は、同盟国のイスラエルの反対を押し切り、イラン側の提示された条件を飲み、和平協議へと乗り出した。
イランとの協議の最中に空爆を行い、最高指導者を殺害し、破壊の限りを尽くしても、結局目標を達成できず、今後アメリカ軍は撤退することになる。(了)
出典元:The Guardian:Middle East crisis live: Iran peace talks under way as Trump claims US has begun clearing mines in strait of Hormuz(4/11)

























