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ミャンマーの「国民統一政府」が人々に対し、自衛戦争に参加するよう呼びかけ

ミャンマーの「国民統一政府」が人々に対し、自衛戦争に参加するよう呼びかけ
Facebook/Acting President Duwa Lashi La

ミャンマーで、軍事クーデターに反対する民主派勢力の「国民統一政府(National Unity Government:NUG)」が、人々に向けて蜂起するよう呼びかけた。

 

元国会議員や各民族のリーダーで構成される

 

「国民統一政府」は、今年2月にミャンマーでクーデターが起きてから、2カ月後に発足した勢力で、追放された議員や、少数民族のリーダーで構成されているという。

 

そして先日「NUG」の代表代行であるドゥワ・ラシ・ラ氏は、フェイスブック上でミャンマー国民に向かって「人民の防衛戦」を行うと宣言。国民に、軍事政権に対して立ち上がるよう求めた。

 

さらにラ氏は、各少数民族の組織に対しても、軍事政権のリーダーであるミン・アウン・フライン軍司令官を直ちに攻撃するよう促した。

 

兵士や警官にも反旗を翻すよう訴える

 

その一方で、ラ氏は、国軍の兵士や警察官、公務員などに対して、民衆による「革命」のために職を離れ、軍事政権側から離脱するよう求め、次のように述べたという。

 

「クーデターの後、(ミャンマーの)国民は一日たりとも喜んで過ごしていない。軍が多くの法律を使って継続的に残酷な殺人、拷問、拘禁、投獄を行ってから8ヶ月が経ちました。今日、我々は軍事政権に対する人民の防衛戦を開始した。これは公的な革命であるため、(ミャンマー全体の)すべての市民が、国のあらゆる場所でミン・アウン・フライング率いる軍事テロリストの支配に反旗を翻します。すべての国境警備隊(BGF)と軍部に騙されているすべての兵士は、これからは人民と一緒になって人民の敵を攻撃するのだ。この革命は正義の革命である。平和な国を作り、連邦制を確立するために必要な革命である」

 

「残された唯一の選択肢」

 

「NUG」のスポークスマンであるササ博士(または医師)も、ABCに対して次のように述べたという。

 

「NUGの宣言は、軍事政権を打倒し、国民を団結させるための戦略を正式に打ち出したものです。政権を弱体化させる唯一の方法は、民衆の革命が一致団結することです。(略)これが残された唯一の選択肢であり、外交的・政治的選択肢のような他の選択肢はありません」

 

NHKによれば、この宣言を受けて、ミャンマー国内では、武器を手にした市民で作る武装組織などによるとみられる、軍や警察、その関係施設などを狙った攻撃が相次いでいるという。

 

また地元メディアも、北西部や中部で、軍との関係が深い携帯通信事業者の通信施設や電波塔が、次々と破壊されていると伝えているそうだ。(了)

 

 

出典元:ABC.net:Myanmar’s shadow government declares resistance war in ‘public revolution’ against junta(9/7)

出典元:NHK:ミャンマー 民主派勢力“自衛宣言”後 軍など狙った攻撃相次ぐ(9/9)

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