ベルギーの公務員は時間外に仕事の電話に出なくて良い!新たな法律を施行
ベルギーで先日、公務員の権利を保障する新たな法律が導入された。
民間企業の従業員にも拡大検討
その法律というのは、公務員が時間外に仕事の電話やメールに対応しなくても良いというものだ。
この法律は2月1日から施行され、今後6万5000人の政府職員が、「例外的な」理由がない限り、通常の勤務時間の終了時から、電話などで仕事の対応をしなくても良いことになったという。
この法律には一部の経済団体から反対の声も上がったようだが、ベルギー政府はこの労働者の権利を民間企業の従業員にも拡大することを計画している。
「ストレスと燃え尽き症候群になる」
ベルギーのPetra De Sutter行政担当大臣は「この法律は、常に(労働力が)利用可能でなければならないと考える人々の文化に、対抗するために必要です」と述べたという。
携帯やメールなどにより、いつでも、どこでも繋がることができるようになってから、人々は逆にプライベートな時間でも、仕事の電話があれば、対応せざるを得なくなっている。
このような風潮は特に新型コロナウイルスの感染拡大によって、在宅勤務が必要になったことで悪化したともいわれており、この状況が人々の習慣に永続的な変化をもたらす可能性もあるそうだ。
De Sutter行政担当大臣は「(労働者に、プライベートから)仕事を切り離す権利がなければ、ストレスと燃え尽き症候群になり、これこそが現代の真の病です」と述べている。
2012年、ドイツのフォルクスワーゲンは、燃え尽き症候群を防ぐために、特定の従業員が勤務時間外に電子メールにアクセスすることを禁止した。ベルギー政府はこのことを受け、今回の法律の導入に踏み切ったという。(了)
出典元:The Guardian:Belgian civil servants given legal right to disconnect from work(1/31)