あのタリバンでさえ…アフガンがロシアなどに対話と平和的解決を求める
アフガニスタンを掌握しているイスラム武装勢力「タリバン」も、ウクライナでの紛争について、双方に対話を呼び掛けているのをご存じだろうか?
民間人の犠牲を懸念、双方に自制を求める
「タリバン」は、現在「「アフガニスタン・イスラム首長国」と名乗っている。そしてロシアがウクライナを侵略した25日、声明を発表。次のように述べた。
アフガニスタン・イスラム首長国はウクライナの状況を注意深く監視しており、民間人が犠牲になる可能性があることに懸念を表明する。
イスラム首長国は、両当事者の自制を求める。すべての当事者は、暴力を激化させるような立場を取らないようにする必要がある。
アフガニスタン・イスラム首長国は、中立の外交政策に基づき、紛争の両国に対して、対話と平和的手段によって危機を解決するよう求める。
また、イスラム首長国は紛争当事者に、ウクライナにいるアフガニスタンの学生や移民の生活を守ることに注意を払うよう呼びかける。
まだ国際社会から認められていない
この声明文は、「アフガニスタン・イスラム首長国」のツイッター公式アカウントにも投稿された。
Afghanistan: Ukraine and Russia are closely monitoring the conflict, the Foreign Ministry said in a statement. Ensure the safety of Afghan citizens. pic.twitter.com/TOjXaWD83P
— Islamic Emirate Of Afghanistan (@TalibanSoldiers) February 25, 2022
ただ「タリバン」はまだ、アフガニスタンの正当な支配者として国際社会から認められていない。
また国連は今年初め、タリバンがアフガニスタンを掌握して以来、元政府高官、国家治安部隊の隊員など、100人以上が殺害されたという『信頼できる申し立て』を受けたと発表している。(了)
出典元:METRO:Taliban calls on Russia and Ukraine to ‘resolve crisis through peaceful means’(2/25)